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2014年12月13日
2014年度マツヤマ・デザイン忘年会(オオムラレポート)
11月24日、25日、一泊二日で
忘年会として鹿児島へ行かせていただきました。
マツヤマデザインでは「旅」という言葉がよく使われます。
私たちの考える「旅」とは、
自分で選び、足を運び、自分の目で本物を見て感じること。
旅行じゃなくて旅がいいよね、という共通認識が社内にあり、
私も「旅」という言葉をよく使うのですが、
実質としては「マツヤマデザインにおける旅」は
冒険という言葉がぴったりかなと思っています。
冒険。
ロールプレイングゲームくらいにしか使ったことはない気がする、
少し気恥ずかしいような感覚の言葉。
周りで耳にすることもあまりない。
なんとなく、漫画の「ワンピース」を思い起こします。
アドベンチャー、少年、スリリング、といったイメージ。
(ちなみに、松山さんと高野さんはワンピースを全巻持っているかと)
そもそも旅の意味は
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住んでいる所を離れて、よその土地を訪ねること。
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そして冒険の意味は
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危険な状態になることを承知の上で、あえて行うこと。
成功するかどうか成否が確かでないことを、あえてやってみること。
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(国語辞書より)
だそうです。
意味を知ると、言葉の違いは歴然!
旅の意味がこんなにドライな感じだとは、ということに少し驚きです。
(もちろん辞書としての意味ですが)
さて、冒険。
そのような「危険な状態になることを承知の上で、あえて行うこと」。
(だから、遠くへ行かなくても、どこでも出来ることなんですよね)
何度か松山さん主催で行われた「シークレットツアー」は、どこへ行くか・何をするかが全く分からず、日程だけは教えてもらえるというツアーで、まさに冒険という趣旨のために生まれたようなもの。正直、ここまでの冒険感は、私としては遠慮したいところで、本当に楽しいの!?と思う時は今でも多々あります。(危険をあえて無理にすることは現実的にどうか、という思いは捨てきれない)
しかし、程度の差はあれ、この「冒険感」が、ワクワクする体験のために必須な要素なのではという思いもあるのです。本当は旅行でも旅でも冒険でも言葉は何でもいいのだけど、「成功するかどうか成否が確かでない」ところに挑戦する、その心持ちや行動が大切だと私は思っています。
先週、「東京・美術館めぐり」へ行ってきました。
それは私にとって、ワクワクと刺激をもらえる活動のひとつ。
モネの絵は素晴らしく、いつまでも見ていたいと感動したし、地元にはない雰囲気のレストランに気分よく食事したりもしたけれど、期待していたほどの高揚は感じられないまま帰路につきました。後からその理由を分析して、新しい場所や事柄への挑戦が無かったからだという結論に落ち着きました。
成功することや良いことが分かっていて実行すること。
例えば、パッケージ化された旅行ツアーや、行き慣れた場所へ行き続けること。
それが悪いのではないけれど、残念だけど、きっとそこからは、ワクワクは感じにくいはず。楽しいはずの場所も、油断すると、全然楽しくない。そんなことを、東京で、感じてきたのでした。
【ワクワクしたことのない人が、人をワクワクさせるモノを作れるか?】
【直感で感じる「面白そう」という気持ちを大切に、
そう感じたなら、それを実行に移すべきだ!】
これは、マツヤマデザインの根底に流れるポリシーのようなものです。
私たちは、冒険感のある体験を、だいぶがむしゃらに求めていると思います。
人には様々な生き方や価値観があり、そんな体験をしないことが悪いとも言えないし、することがいいとも言えないけれど、デザインの仕事をしていて、向かうものがあるならば、した方がいいというのが私の考えです。何よりその生き方のほうが楽しそうだなと単純に惹かれるのです。惹かれるならば、やっぱり素直にしてみた方がいいと思うのです。
その体験がいつか人をワクワクさせられるデザインへつながると信じて。
今回、「忘年会in鹿児島」を実施しました。
それは、【飛行機に乗って鹿児島へ行き、現地のおいしいお酒とお料理を頂きながら、1年を振り返る】という、私たちの中で、今まで試みたことのない計画。
冒険感を含んだ旅です。
鹿児島。
もともと、「人が温かい」「食べ物がおいしい」と聞いていて、
良い印象のあった場所。
鹿児島は、指宿の砂風呂や、各地で目撃するたくさんの湯気、凹凸の激しい山の形、そして今も火山活動を続けている桜島など、目に映る景色から「よその場所へ来た」ということを、強烈に感じさせてくれる土地でした!地元では見かけない野菜や、西郷隆盛さん像やイラストがいたるところに存在していることや、独特のイントネーションもすごくいい。
この土地に暮らす人たちの楽しみ、美しいと思う景色、誇りに思えるものを、次回は、もっと掘り下げて感じてみたい。自然の中を歩いたり、いけなかった美術館にも行きたい。きっと感じることがたくさんあるような、そんな可能性を感じた時間でした。
忘年会では、これまでの旅のこと、これからの旅のことが話題に。
私は今まで、この会社から、松山さんから、たくさんの経験を与えてもらい、
それらにより、確実に、私自身の思考が変わり行動が変わり・・・
ですが、与えてもらった分、それだけではダメだという焦りや自分に対する悔しさのようなものが生まれてもくるのです。
自発的な挑戦が、与えてもらっている分よりも少ないことが原因のひとつ。
もうひとつの原因は「返せていない」という感覚があるから。
そのような気持ちを話したところ、マサさんや高野さんが「この経験を、家族や友人にシェアすればいいんだよ」、松山さんが「自分も、これまで川野さんや佐藤さんに教えてもらったことを伝えてるだけなんだ」と。
貰った相手に返す、それだけが恩返しではないこと。
そんなこと、みんな当たり前のように分かっているのかもしれないし、自然とそう行動できているのかもしれないけれど・・・私には実行できていない考えだったと思います。
形にないものはすべて、世の中全体で、時間を超えてシェアしていく。
むしろ、そこにこそ努力すべきなのではないか、それが恩返しになるのではないかということ。
そんな考えが芽生え、心に残っています。
11月24日、25日に実施された「忘年会in鹿児島」。
時期的に、一年を振り返るという雰囲気ではなかったですよね?松山さん。
もう一回、近場で、忘年会やりますか!
なんて言ったら怒られるかな・・・
以上、オオムラレポートでした!
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