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2017年09月02日
2017/08/25-26 椹島 大井川フライフィッシング研修【オオバ】
8月の25日・26日と、さわらじまの山小屋に泊まり、大井川源流特定区釣り場でのフライフィッシングに連れて行って頂きました。今回のメンバーはマツヤマさんとキタザワさんそして私オオバの3人です。キタザワさんは今回が初めてのフライとなります!
まず、出だしから驚いたこと。
静岡県にある「つの」の秘密。
↓この部分
どうしてこんな形をしているのか。
地形の問題かと想像しましたが、違いました。理由は、この場所がかつてとある人物の所有地だったからなのです。
起源はこうです。(特殊東海製紙株式会社HPより)
明治28年、東海製紙の創業者『大倉喜八郎』が、酒井家からこの土地を購入。購入後ただちに山林調査を依頼。その結果豊富な森林資源・水資源を有する事が判明。木材資源と大井川での水力発電を組み合わせた事業が東海製紙(現:特殊東海製紙株式会)の起源となった。
つまり『大倉喜八郎』が購入し、現在では「特殊東海製紙株式会」の社有林であり、完全に民間が管理している土地(そして山小屋・管理釣り場も)なのです。ちなみに、日本国内で民間が所有する1団地としては最も広く、東京のJR山手線で囲まれる面積の4~5倍に相当するそうです。
これだけの広大な土地を、民間企業が管理しているという事。そして雄大な自然を保護し、多くの登山客の出発点やベースになっているという事実に大変驚かされました。
静岡県の「つの」にこんな事実があったなんて。世界は、まだまだ私の知らない事だらけだと感じました。
-------------------------------------
朝の3:00にMDを出発し約4時間。
更にバスに乗り換え、約1時間。
ようやく到着したと思ったら、謎の山ルールにより10分で支度をさせられ、大急ぎで川へ向かう慌ただしい事態となりました。
私は、フライ=広河原(野呂川)というなんとも贅沢な経験しかなく、今回初めて大井川での釣りとなりました。
マツヤマ師匠曰く、今日の川は渋いとの事・・・
大きな魚はなかなか出てきてくれませんが、ちいっちゃなアマゴがぴょこぴょこ出てくれました。
私はアマゴとは初対面。軽くて手ごたえが無く、合わせるのがなんと難しい事か・・・。
イワナでさえ苦労している私にとっては、
とても難易度が高いものでした。
それでも、失敗しても何度も遊んでくれるアマゴさん。
ついに、合わせることができました!
こちらはフライ初体験のキタザワさん。マツヤマ師匠にマンツーマンで教えを乞うております。
意外と負けず嫌いなキタザワさん、頑張りつづける事数時間。
初フライにしてなんと!
1匹ゲットです!
フライフィッシングは、魚が釣れなくても面白い釣りだと思っています。渓流につかり、自然の中に溶け込むという感覚自体が、すでに素晴らしいものなのです。
しかし、やはり1度釣れてしまうとその楽しさ、ワクワク感は何倍にも膨れ上がるように思います。
初めてのフライで釣れたキタザワさん。
これからもフライを好きになってくれたら嬉しいです。
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2日目は少し残念な天気でした。
早朝はザーザーとなかなかの大雨。
降ったりやんだりと不安定な天気。
川に降りてみたものの、特に反応もなし。
そんな中湯を沸かし、コーヒーを飲む。
どうしようもない時は、ただ待つ。
そこにコーヒーがあれば、
ちょっと贅沢に過ごすことができる。
そんな時間を、みんなで過ごせてよかったです。
結局この日はマツヤマさん以外、私もキタザワさんも魚と会うことはできませんでした。
それでも、私にとっては初めて入る川、初めて出会った魚。ついでに、山小屋に宿泊するのも初めての経験でした!
3つも新しい経験が出来た、意義のある研修になりました。
-------------------------------------
帰り道にある『奥大井湖上駅』。
湖の上に浮かぶように存在する駅。
「秘境駅」に数えられたりもします。
新しい場所に出掛けると、目的地以外でも、今まで見たことのないものに出くわすことができます。それも、外に出ていくことの楽しみだなと感じます。
生きている間に、
いったいどれだけの景色を見ることが出来るのでしょうか。
-------------------------------------
最近よく思う事は、
自由に好きな事ができる時間には限りがある、という事です。
子どもの頃は親の影響が大きく、
学生の間はお金が無かったり、
社会人の初めの数年は仕事に追われ、
子どもを持つと自分だけの時間は大幅に少なくなります。
そして子どもが巣立った時には、
いったいどれだけの体力と時間が残されているのでしょうか。
だから自由に色々な所に行ける今の私の状況は、限られた特別な瞬間だと思うのです。
正直今回も、仕事もあるし辛いかも、行けないかもと思いました。実際に前日までに仕事を詰めて終わらせてバタバタと過ごす事になりました。
それでも今、行くべきだなと思ったのです。行動を起こせるうちに、限られたこの時に、多少頑張ってでも、できるだけ色々な所に行き、
色々なものを見たい、
見ておくべきだと、そう感じます。
今までに見てきたもの、体験してきた事が沢山あればあるほど、その人は魅力的に見えますし、会話にも仕事にも生活においても、多くの引き出しを持っているなと感じます。
私の箪笥はまだスカスカで穴だらけですが、小さな引き出しを一つひとつコツコツと、作っていっている状態なのかと思います。
どれだけの大きさの箪笥に成長できるか分かりませんが、
めぐまれた状況にいる今この時に、
出来る限り行動していけたらと思います。
今回もきっかけを下さったマツヤマさん、
一緒に冒険してくれたキタザワさん、
お仕事をフォローしてくださったMDの皆さん、あと、代わりに掃除と洗濯をしてくれた旦那様、本当にありがとうございました。
オオバ
まず、出だしから驚いたこと。
静岡県にある「つの」の秘密。
↓この部分
どうしてこんな形をしているのか。
地形の問題かと想像しましたが、違いました。理由は、この場所がかつてとある人物の所有地だったからなのです。
起源はこうです。(特殊東海製紙株式会社HPより)
明治28年、東海製紙の創業者『大倉喜八郎』が、酒井家からこの土地を購入。購入後ただちに山林調査を依頼。その結果豊富な森林資源・水資源を有する事が判明。木材資源と大井川での水力発電を組み合わせた事業が東海製紙(現:特殊東海製紙株式会)の起源となった。
つまり『大倉喜八郎』が購入し、現在では「特殊東海製紙株式会」の社有林であり、完全に民間が管理している土地(そして山小屋・管理釣り場も)なのです。ちなみに、日本国内で民間が所有する1団地としては最も広く、東京のJR山手線で囲まれる面積の4~5倍に相当するそうです。
これだけの広大な土地を、民間企業が管理しているという事。そして雄大な自然を保護し、多くの登山客の出発点やベースになっているという事実に大変驚かされました。
静岡県の「つの」にこんな事実があったなんて。世界は、まだまだ私の知らない事だらけだと感じました。
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朝の3:00にMDを出発し約4時間。
更にバスに乗り換え、約1時間。
ようやく到着したと思ったら、謎の山ルールにより10分で支度をさせられ、大急ぎで川へ向かう慌ただしい事態となりました。
私は、フライ=広河原(野呂川)というなんとも贅沢な経験しかなく、今回初めて大井川での釣りとなりました。
マツヤマ師匠曰く、今日の川は渋いとの事・・・
大きな魚はなかなか出てきてくれませんが、ちいっちゃなアマゴがぴょこぴょこ出てくれました。
私はアマゴとは初対面。軽くて手ごたえが無く、合わせるのがなんと難しい事か・・・。
イワナでさえ苦労している私にとっては、
とても難易度が高いものでした。
それでも、失敗しても何度も遊んでくれるアマゴさん。
ついに、合わせることができました!
こちらはフライ初体験のキタザワさん。マツヤマ師匠にマンツーマンで教えを乞うております。
意外と負けず嫌いなキタザワさん、頑張りつづける事数時間。
初フライにしてなんと!
1匹ゲットです!
フライフィッシングは、魚が釣れなくても面白い釣りだと思っています。渓流につかり、自然の中に溶け込むという感覚自体が、すでに素晴らしいものなのです。
しかし、やはり1度釣れてしまうとその楽しさ、ワクワク感は何倍にも膨れ上がるように思います。
初めてのフライで釣れたキタザワさん。
これからもフライを好きになってくれたら嬉しいです。
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2日目は少し残念な天気でした。
早朝はザーザーとなかなかの大雨。
降ったりやんだりと不安定な天気。
川に降りてみたものの、特に反応もなし。
そんな中湯を沸かし、コーヒーを飲む。
どうしようもない時は、ただ待つ。
そこにコーヒーがあれば、
ちょっと贅沢に過ごすことができる。
そんな時間を、みんなで過ごせてよかったです。
結局この日はマツヤマさん以外、私もキタザワさんも魚と会うことはできませんでした。
それでも、私にとっては初めて入る川、初めて出会った魚。ついでに、山小屋に宿泊するのも初めての経験でした!
3つも新しい経験が出来た、意義のある研修になりました。
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帰り道にある『奥大井湖上駅』。
湖の上に浮かぶように存在する駅。
「秘境駅」に数えられたりもします。
新しい場所に出掛けると、目的地以外でも、今まで見たことのないものに出くわすことができます。それも、外に出ていくことの楽しみだなと感じます。
生きている間に、
いったいどれだけの景色を見ることが出来るのでしょうか。
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最近よく思う事は、
自由に好きな事ができる時間には限りがある、という事です。
子どもの頃は親の影響が大きく、
学生の間はお金が無かったり、
社会人の初めの数年は仕事に追われ、
子どもを持つと自分だけの時間は大幅に少なくなります。
そして子どもが巣立った時には、
いったいどれだけの体力と時間が残されているのでしょうか。
だから自由に色々な所に行ける今の私の状況は、限られた特別な瞬間だと思うのです。
正直今回も、仕事もあるし辛いかも、行けないかもと思いました。実際に前日までに仕事を詰めて終わらせてバタバタと過ごす事になりました。
それでも今、行くべきだなと思ったのです。行動を起こせるうちに、限られたこの時に、多少頑張ってでも、できるだけ色々な所に行き、
色々なものを見たい、
見ておくべきだと、そう感じます。
今までに見てきたもの、体験してきた事が沢山あればあるほど、その人は魅力的に見えますし、会話にも仕事にも生活においても、多くの引き出しを持っているなと感じます。
私の箪笥はまだスカスカで穴だらけですが、小さな引き出しを一つひとつコツコツと、作っていっている状態なのかと思います。
どれだけの大きさの箪笥に成長できるか分かりませんが、
めぐまれた状況にいる今この時に、
出来る限り行動していけたらと思います。
今回もきっかけを下さったマツヤマさん、
一緒に冒険してくれたキタザワさん、
お仕事をフォローしてくださったMDの皆さん、あと、代わりに掃除と洗濯をしてくれた旦那様、本当にありがとうございました。
オオバ
2017年09月01日
2017/8/25ー8/26 フライフィッシング研修 【キタザワのレポート】
8/25-8/26静岡県の角のあたり、椹島ロッジに一泊し、大井川でフライフィッシングをしてきました。
「そろそろキタザワにもフライを教えようかと思うんだけど」と、マツヤマさんが事務所で一言、ついに私も初フライをやることになったのです。
まずは本を読みなさいとのことで、事務所の本棚から冊子を持ってきては見たものの、はっきり言ってよくわからず、タカノさんにこんなのがいいんじゃないかという雑誌を教えてもらい、ぱらぱらと読みました。釣りというだけでも、自分でやった経験がなく、小さい頃に父と海釣りに行って横で見ているくらいの知識しかありませんでしたが、なんとか釣れたらいいなという気持ちで、準備をしました。
フライフィッシングは、生のエサではなく、虫のような毛針を使って魚をとります。今回、マツヤマさんから出された目標の1つ「フライを無くさないこと」
マツヤマさん、タカノさん、オオバさんが、前日にフライを作るのを見ながら、デザイン会社で、キャンプ場の仕事をしているとはいえ、なぜ研修でフライフィッシングをするのかを掴みたいと強く思いました。
3:00 マツヤマデザイン集合
同じ静岡県ですが、椹島ロッジに向かう7:30初のバスに乗るためには、早めにいかないと間に合わない!とのこと。山奥へ向かいます。
ロッジに向かう車の中で、イワナの種類のこと、川と暮らしのこと、ダムが作られたことによる影響、漁業組合とはなんなのか。静岡県は地図で見るとなぜ角があるのかなどなど、マツヤマさんから教えてもらい、自然を守っていくことについて考えつつ…
途中景色のいいダムの上で休憩し、どんどん山の方へ。
この道が落石で通れなくなったらずーっと遠回りしなければならないし、2本しか道がない。という、がたぼこくねくねな道を進み、やっとバス停へ。
バスに乗ってから1時間ほどで椹島ロッジにつきます。車酔いも山と言えばつきものです。酔い止めを準備しておけばよかったと後悔。北海道の釣り場よりも行くのに時間がかかる静岡の山の中、まだまだ知らないことはたくさんありますね。
ロッジについてからのんびりする計画がマツヤマさんの脳内にはありましたが、「10分で支度してください」と驚きのスケジュール。バスの予定の関係で、準備をしたらすぐ出発し、
バスで10分ちょっとの管理区画で、
いきなり川辺からスタートです。
フライフィッシングを見るのも今回が初めての私は、習うよりもまず見学から始めたのですが、
こんなにも「やってみなければわからない。」が詰まっているものだったとは知りませんでした。実際に見るまでは、フライをビュンビュンビュンと回して、それを遠ーくの方に投げたらそこでしばらく待って、食いついたらググッとひっぱってとれたーって感じかな。などと考えていましたが、全く違いました(ちょっと考えればそうですよね)。
川の流れは緩やかと急なところが交互にあり、その中でも魚がいそうなポイントに投げては流れ、投げては流れの繰り返し。魚が食いついた瞬間にあわせて引っ張らないといけないという高度なテクニックが要求されるものだったのであります。
フライパターンも様々で、そのつど変えるそうです。
1日目はいつもに比べて、釣りにくい日だったようです。それでも何匹かキャッチしたマツヤマさん。
にっこり。模様がきれいです。
オオバさんもアマゴとイワナ、合わせて3匹をゲットしていました!
魚がぱくっときたら楽しくて、取れなくて悔しいのになんだかうれしいし、釣り上げられたら本当にうれしい。魚はびっくりして痛いかもしれませんけれど。
道具が全部そろっていても、リールを付けて糸を結んで、投げ方にもコツがあるし、ちょっと気を抜けば全然違う投げ方になってしまうし、場所が違ったら魚がいない。魚がいても、お腹が空いていなかったら来てくれない。水が多かったら奥深くに潜ってしまう…。時間も、気候だって良くなくっちゃいけない。こんなふうに投げる。こんなところに投げる。やってみなければわからない。教えてもらえるからこそできること。それがフライフィッシングにはたくさん詰まっていました。
仕事もそういうものなのかもしれません。話し方、順番、コミュニケーションにもたくさんの作法があって、コツがあって、すぐに道をそれてしまうけれど、教えてもらって、少しずつ学んで、やってみなければわからないけど、やってみることのなんと前向きなことか。もちろん無謀に進んだりするのは全く正しくなくて、どんどん聞いて教えてもらえばいいんです。別の機会に、自分が教えてあげたり、誰かに渡していけるものがあれば、とても素敵なことですよね。
フライは、何ケタもある数字ロックの南京錠に似ていて、すべてが合わないと釣れない。しっくりくる説明で1から教えてもらいました。
Study to be quiet.
焦ってもうまくいかないこと。自然にあわせること。
とにかく初めは何をするにも難しく、これで大丈夫なのかという言葉ばかりが浮かんできましたが、「慣れ」が必要だと言い聞かせてがんばりました。
竿と糸のまとめ方から始め、狙ったポイントにフライを投げる練習を繰り返し、いざ勝負。
場所から何からすべてを教えてもらい、「釣れるよ、がんばれ」との温かい言葉もいただき、初めての一匹をゲットしました!アマゴです!!
取れた瞬間に思わず、ぐいっと引っ張って後ろの岩まで飛ばしてしまったので、ぶつかってしまったアマゴさんにはごめんねと言いながらも…釣れるって感動的ですね。言葉にはできません。
私もイワナをキャッチしてみたかったのですが、なかなかうまくいかず…次の目標になりました。
数が減ってしまっているヤマトイワナとこのきれいな川。自然と人間のこれからの生き方。大きいイワナはいい場所にいるというごくごく当たり前だけれど見落としてしまいそうなこと。
ちょっとした裏話を聞くと、考えることが増えてよりおもしろいですね。
バスの運転手さんにきいつりふねという、生え方がふしぎな花について教えてもらいました。
1日目はあっという間に過ぎていき、山小屋でおいしいご飯を食べお酒も飲みました。
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2日目、雨の音の中起床。近場で釣ろうかという案もありましたが、運良く小降りになったのでまた管理区画に出かけることにしました。雨が降ったため川の水が増えてしまい、1日目よりもさらに厳しいコンディションとなり…
「待つしかないとき」を知りました。
静かに思えても、ちょっと離れると声が聞こえないほどの水が流れている川辺で、「こうして見ると川ってきれいだねぇ」とマツヤマさん。
朝早くから川に入って疲れましたが、癒された気がします。
2日目には私は残念ながらなにも釣れませんでした。
しかしながら、フライも無くさず、
充実した2日間を過ごすことができました。
「忙しいのに釣りに行っている人は、この期間しかない!という気持ちで、仕事をどこかで詰めていっているんだ。決して遊んでいるわけではないんだよね。」
これからも新しいことにチャレンジしていく気持ちと、テレビやネットや、誰かの知識ではなく自分で体験するということを大事にしていきたいと思います。ありがとうございました。
以上、キタザワのレポートでした。