2015年04月27日

八丈島研修レポート マツヤマデザイン デザイナーの「研修」について





八丈島に旅して来ました。僕は一年ぶり、二度目の八丈島。



昨年ゼキさんと二人、行った時は青空と青い海。素晴らしい景色が迎えてくれました。



その体験をコトあるごとに旅仲間に話し、「それほどイイってアナタが言うなら行こうじゃないの?」と誘惑し、面白そうなメンバーを集めました。



旅の相棒ゼキさん、この人はどんな所でも寝れるし、どんなモノでも食べて、何処に行こうが明るくて、ドコに行こうとイイ写真を撮ってくれて、ドコに行こうと美味しいコーヒーを入れてくれるすごい人です。そして基本ノープランな人だから、「ドコソコ行かない?」と聞くと「ほぉ?いいよ、で、そこドコ?何県だっけ?」と行き先を聞かずにOKするスゴイ人です。




今回の旅で初めて一緒した、松浦カレーさん、彼女は小柄なお嬢さんですが、版画家であり、芸術家という感性だけで生きるという荒行を自分に課している、カレーとビールをこよなく愛す方です。彼女は今年の新年会のムラマツシンさん(世界のアチコチで逆立ちをする東大教授でありアウトドアの学校の受講生)の紹介で会いました。変わった方は変わった方を引き合わせますw。伸さんありがとうございます。



タカエさん、株式会社マツヤマデザインのホームページ&このブログを読み、今まで勤めていた会社を辞めて、モノズキの集まりであるマツヤマデザインに入社を激しく希望したデザイナー、10年近いキャリアを持つデザイナーだけど、WEBは今まで経験無いのによく飛び込んだと思う勇気ある小さな女性。素直で元気。だけど、こーゆー旅や、考え方、デザイナーやフリーランサーという、会社に守られていない立ち位置での「芸人」的な感覚はまだ未経験。ついでにアウトドア、テントで寝るのも未経験。寝袋の入り方から知らないという猛者。今回は彼女がマツヤマデザインに入社初の「研修」となります。





八丈島で合流する東京チームは



ハラさん(左 赤帽子)、リビングレジェンド、QFRONT・東急ハンズを作った男ことライフスタイルプロデューサー浜野安宏御大のご縁でめぐり会い、いつの間にか意気投合した、僕の知る中で最も肩コリの三大要素を強く持つフィジカルを持ち、

僕の知る中で最も「美味しんぼ」の海原雄山に似た髪形を持つ、坂道を苦手とする大男。アメリカへのフライフィッシング旅を宗教的理由と言い放ち、この国にしばしのオサラバし、海外でのフライとビールとモヒートとウォシュレットをこよなく愛し、北海道に住む巨匠、釣り竿一本を相棒に世界を旅した残間師匠にあまりのテクニックに「北海道のいたいけな魚をテクニックで苛めるなよ」と苦言を言わしめた釣り師(今回飛行機が飛ばず、建築・設計士の仕事の都合より「バンドの練習が…」と動揺した程のロックな男でもある)。ドコに旅をしても、遺体でも運ぶのか…というほどの誰より大きなバック(通称 ボブスレー)に膨大な荷物を積み込み旅に出るオールラウンダーな旅人です。



ユウコさん、ハラさんの妻であり、同じ巨人族に属している。この夫婦が来るだけで二人のビックショーが開幕するといわれているほど。フライフィッシングと射撃を趣味として、大きな声での賞賛を交えたリアクションで歴戦の紳士と滑らかなコミュニケーションを取る豪椀を持つ女性。語学にも堪能で、狭い日本だけでなく世界という感覚を持ちつつ、高級なお店から、紳士の社交場である射撃場や、品川駅裏の入るのに躊躇われるほどのコ汚い居酒屋でも臆すことなく「アンタ!そりゃスゴイじゃない?」と、片眉を上げつつ、素晴らしい話術と存在感で周りの人を幸せにする華やかなオーラを持つ気持ちイイ麗人です。



アマガイさん、昨年行った八丈島で知り合った旅人、八丈富士を登るべく一人、大切な日に旅に出た心優しき人。都内で介護の仕事をしており、世界各地に興味が湧いたところに、えいやぁと旅に出ちゃう自由な人。アウトドアもこよなく愛し、以前行ったアウトドアの学校の番外編にもわざわざ静岡県まで来てトレッキングを一緒にして、飲み明かしたゼキさんと僕の友人。今回行く予定は全く無かったけれど、FBでこの旅を聞き、ウズウズして行きたくなっちゃったからと、緊急に飛行機チケットを確保して思い立ったらスグ旅に出ちゃうナイスガール。

という豪華かつ、とりとめもない7人で旅をして来ました。

(写真 あそこ寿司の心優しき大将とエレーナ ありがとうございました、本当に美味しかったです。)


今回の旅、僕にとっても、新入社員(試用期間)のタカエさんにとっても、これは「研修」です。
マツヤマデザインは、この「研修」という言葉をよく使い、旅をします。
たまに、たくさん観光できていいですねぇ、なんて言われたりしますが、会社の中で「旅」と「旅行」、「観光旅行」は大きく違います。
大きな違いは、目的が「慰安」でなく「研修」ということです。


言葉の使い分けですが、僕はこう思っています。
僕がしているのは、「旅行」じゃなくて「旅」だ…と。



ガイドさんがついたり、ツアーパックに決められていたり、るるぶに載っている場所を巡り、ガイドブックに載っている「名物」を食べる。
それは旅行です。(それらを見る・食べることを含まれ、ある程度保障された安心感をツアー代金や入場料などの代金で購入しています)



僕らがしているのはそうじゃない、どこに行くかは決めていない、何を見るか?何を食べるか?誰と話すか?どこで寝るか?さえ未定のまま「旅」に出ます。計画変更は当たり前、宿泊もテントもママある話だし、現に今年の6月に計画している「研修」などは、北海道一周をテントで周り、ドコにテントを張るかも未定のまま旅に出ます。



つまり、すっごく面白くなるかもしれないし、泣くほどツライ目に逢うかも知れない。でも、すごく面白かったり、快適だったり、美味しい食べ物に出会えるかどうか?は参加する人間の努力やスキル・経験で大いに左右されます。(キャンプだと寝る所や食べるものも自分で用意しなきゃいけない、不安な分、やりがいもあるし、確定していないリスクもあるから代金は移動費など最低限の費用しかかかりません)



普通の会社で年末に行う「慰労」を目的とした忘年会などの「旅行」とは、目的や方法が大いに違います。
片方は、日ごろの疲れを癒す為に、その為にお金を払い(自分は何かするのでなく=対価を払って)楽しむことでは無いでしょうか?。
日ごろ大変なお仕事をしているのだから、たまには骨休めでゆっくり楽しみましょう!というやつですね。




「研修の旅」は、その逆です、かなり疲れます(笑)。だって、自分でなんとか「動き」「働きかけ」「楽しもうと」としなければ、
楽しいどころかツライだけ、慰労だろうと旅だろうと、電車賃や飛行機代金等の移動費用は一緒だから、わざわざお金を払ってツライ思いをするだけです。
テントも背負わなきゃいけないし、ゴハンも作らなきゃいけなかったり、雨に降られるし





言い換えれば、ステージで芸をする「芸人」さん(考え・動き、お金を稼ぐ立場)と、入場料を払って座席に座っている「観客」(支払いは済んだから、さぁ!楽しませてくれよ)の立場の違いといえば分かりやすいでしょうか?

この文章の三行目、「面白そうなメンバーを集めました。」と書いたのは訳があります。
タカエさんを除く6人は、この「旅」をすることと「旅行」との違いを楽しみ、人生を楽しむ術を持って生きている方達。
たぶん、タカエさんは初めての筈です。





僕はデザインをする上で、よく「そもそも論」を考えます。そもそもこの会社は何のためにコレをしているの?そもそもこのホームページは何故作るんだっけ?
そんな、単純な事を突きつけて考えることって、けっこう実は面倒だったりします。





でも、その「そもそも」に結論、「なになにであるべきだ!(だろう)」という仮設(仮設です、あえて「設」と使っています)をし、その上でソコに対してアプローチをしていく手法を僕は師匠である塩田先生に教わりました。





その場所に行かなければならない理由

わざわざ重いザックにテントを詰めて旅に出る理由




その場所に行くメンバーの意義

モノではなく、コトに価値を見出すコト。



お金を稼ぐコト、お金を使うコト

食べるコトは生きるコト

見に行く傍観者・観客でなく、

何かコトをやりに行く、プレイヤー、目的を持った人だから、見ることが出来るコト。会うことができる人、聞ける話、学んだり感じるコトができるチャンス。見ることが出来る笑顔。大切な時。




新入社員のタカエさんに、「知識」として知ってもらうのではなく、身体で感じて、肌身に実感してもらう為には、口で100回言うより、一回旅をしてもらう方が早い。
僕はそう思いました。




僕はこう思います、
仕事を教えることは、お金を得る方法を教えること。

でも、それと同時に、「どうお金を使えばいいか?」も一緒に覚えなければ意味は無い。

仕事を覚えることは、お金を使う方法を覚えること。




ちょうど赤ちゃんにお母さんが、ゴハンの食べ方と、トイレを教えるように。
入口と出口をちゃんとしなければ絶対いい仕事は出来ないと僕は思います。




「旅」をするのに、お金はそれほど問題ではありません。それより「時間」と「意識」が大きな課題です。

スナフキンは「旅行」や「慰労」ではないから、あんなにカッコいいんだと僕は思うのです。




誰もが同じように食べているものや、美味しくなくて、身体にあまり良くないゴハンを食べる生活をしている人が…

みんなと同じものを見て、同じような体験をしている人が…

みんながビックリするようなデザインが出来るわけが無い。

入れるものがソレナリなら、出てくるモノもソレナリだよ。

観客席に座ってばかりいる人が、イキナリ舞台に上がっても人を感動させる芸なんて出来るわけが無い。

テレビや雑誌を見ているばかりじゃ感性なんて、ソレナリの感性しか得ることが出来なくて当然だと思いませんか?

僕はそう思います。

仮に出来たとしても、10年、20年、現役でやっている間に枯れ果ててしまうと思います。




素敵なデザインを作る為に必要なコト。

素敵なデザインをしてお金を稼ぐ。
稼いだお金で、また素敵なデザインする為の体験をする。

この無限に向上していくループ、プラスのスパイラルを作れるかどうか?




そのスパイラルを描く作法。

考え方の構築と立ち振る舞い。

学びを乞う礼儀。

与えてくれた自然や人、環境への感謝。

それは、健全でデザインされた「ライフスタイル」を手にするかどうかです?

僕はマツヤマデザインで働くデザイナーに対してそれが最重要課題だと思っています。

その「ライフスタイル」は、成功への切符であり、「じんせい」を楽しむ切符です。

僕はまだ、その切符を手にしてはいません。手に入れようとすればするほど遠く感じるほど難しいモノなのかもしれない。

でも、それをいつか手にしたいと願う。

僕はそう願っています。強く。




願うこと、祈るだけでなく行動するコト。

その考えや願いに共感してくれる人と一緒に働ける。

一緒に旅が出来る。

それは本当に幸せなことです。

  

2015年04月10日

2015.04. 八丈島 キャンプ 新入社員 タカエ研修レポート

マツヤマです。2015年3月にマツヤマデザインに新しい社員が入りました

タカエさんです。これで合計マツヤマデザインは5名となりました。


今までデザインはやってきたけれど、マツヤマデザインの「やり方・感じ方・考え方」で
制作をしていくこと、それをいっこづつ慣れて頂くために八丈島ツアーに研修として同行しました。

そのレポートができましたので掲載したく思います。

ともあれ、タカエさん、今日から「ウチの子」です。
よろしくお願い申し上げます。

至らない点など多分にあるかと思いますが、温かい目で見て頂き、成長を見守ってくださるようお願い申し上げます。

株式会社マツヤマデザイン 代表取締役 松山拓也

以下、タカエレポート

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マツヤマ・デザイン株式会社、新人デザイナーのスズキタカエです。
デザイン系専門学校を卒業し、広告代理店、印刷会社で
約11年間、グラフィックデザイナーとして働いてきました。
デザイナーとして、もっとスキルアップをと考えたとき、
マツヤマさんの今までにない仕事への考え方、進め方に共感し、
入社をさせていただきました。
どうぞ、よろしくお願いします。


この度、4月3日~7日の3泊4日(当初の予定では)で
八丈島へ研修旅行に行かせていただきました。


以前からマツヤマブログをちょこちょこ読んでいたわたし、
なんとなーくの想像はしていましたが、
ついにこの時がきたと不安ばかり。
実はわたし、生まれてから一度も
アウトドアをしたことのない人生を歩んでまいりました。
登山もテントも何もかもがはじめて。もちろん八丈島も。


【はじめて】の研修の旅。
【はじめて】の八丈島。
【はじめて】のキャンプ。
【はじめて】の登山。
【はじめて】の仲間。


子供と同じくらいの重さのザック、
何だか不安になる小さい飛行機、
トレッキングウェアからシューズ、
細かいところを言い出したらキリが無いくらいの
【はじめて】づくし。


人間にとって【はじめて】という表現は、
この先何が待っているのか、何が起こるのか想像もつかない
【冒険】と同じニュアンスであると思います。

そう、研修旅行ではありますが
私にとっては【冒険】なのです。


そして、研修ということで私は自分自身に課題を出していました。
この【はじめて】・【冒険】を臆することなくTRYすること。

【はじめて】を思い切り楽しんで、
学ぶことで【経験】として持ち帰り、
次に生かすこと。




その課題・想いを胸に、
背負ったら立ち上がるまでが大変なザックを背負い、
おろしたてのトレッキングシューズの靴ひもをきゅっと結んだ瞬間に、
わたしの冒険が始まりました。
(真ん中のマスクがワタクシ、スズキです)




冒険前にマツヤマさんが以前旅をした時の八丈島の写真を
拝見させてもらってました。



輝く太陽の光にどこまでも広がる澄み渡る空。
真っ青な海と自然あふれる緑。
まるで空の上を歩いているかのような、八丈富士の頂き。
いつもiphoneのカメラでいいや~の私がデジカメという荷物を一つ増やしました。





日本じゃないみたい!と写真を見るだけで心が躍りました。
私のアウトドアデビューをここで体験させてもらえるんだと期待が高まりました。
ずっとやってみたかった登山を
八丈富士でデビューできるんだとワクワクしてました。


そんな思いに胸を躍らせながら、
揺れる飛行機の恐怖とマツヤマさんの世にも恐ろしい脅しに耐え、
機長の頑張り中着陸した、八丈島。

そこは…




真っ白な八丈島でした(笑)
鉛色の海に真っ白な空。黒い山にかぶさる濃霧。
ココはドコ?


いやいや、それでも3日もいるんだ!
いつかは晴れるし登山もできる!






神様はそんなに甘くなかった!

期待もむなしく、八丈島滞在期間は
全て曇り又は雨又は濃霧。

登山なんか到底無理!
青い海なんて到底無理!
青い空なんて到底無理!の3日間。

んじゃあ八丈島で何をして何を見て、何を感じてきたの?
と言われてしまいそうですが、
ちゃんと色んな事、冒険してきました。



まずは「食」という冒険。

食にお金をかけてまで美味しいものを食べようという欲がない私。
その土地の名物等、絶対に食べたい!というほど
興味が沸くことがありません。

むしろ、旅行中はあまり食べません(昼間からお酒呑んじゃうから)

そんな私が滞在中は
「美味しくて幸せ」
そんな素直な感想を毎日思っておりました。






八丈島といったらやっぱり。
新鮮な魚をヅケにして、甘めの酢飯に乗せ、
カラシをつけて食べる「島寿司」は代表的な八丈島の味覚。
お刺身もどれも新鮮で美味でした。



金目鯛のアラ煮。



明日葉のおひたし。
八丈島特産品といえば明日葉。
上品な味付けでした。




明日葉入り天ぷらそばに
明日葉ソフトクリーム。



島の激辛食材、島唐辛子入りタンメン。
滞在中開催されていたフリージア祭りにて
島めしフェスタが開催されていました。
そこで頂いた一品。
ぴりっと辛くて癖になる美味しさ!また食べたい!



わたしはコレが一番お気に入りでした。
青海亀の煮込み。
八丈島郷土料理「梁山泊」さんにて頂きました。



お魚に飽きても焼肉あるよ!
本格韓国料理!アリランさんで頂きました。



お世話になったロッジでの朝食。
サービスの朝食がこんなに立派。
朝、あまり食べない私ですが、ペロリと頂きました。
きっと、おもてなししてくれた
お母さんみたいな管理人さんのいってらっしゃいの愛情入りだから。



他にもたくさん食べましたが、
値段を気にせず美味しいものを、
美味しいと感謝してたくさん食べること。
自分の知らない味、郷土の味を知ること。

それは味覚の冒険でした。




次に「島散策」という冒険。

雨だからと言って、ただただ施設にこもり、
食べて呑んでいたわけではありません。

レンタカーで島のいろんなところ、巡りました。

今回私は、連れていってもらうだけではなく、
自分でできると思ったことは率先してやろう!と決めていたので、
車の運転を自ら買ってでました。

知らない初めての土地を車で走る、これもまた冒険です。



ぐねぐね曲がった登龍峠(のぼりょうとうげ)のドライブに
三原山周辺には7つの温泉施設。
(晴れていれば)見晴しのいい展望台や、裏見ヶ滝散策路。
タイミングよく開催されていたフリージアまつり。
島の中程には歴史民俗資料館があって、ホッと落ち着く古民家カフェも。
見どころ、食べどころ、癒しどころ、
いろんなトコロに行ってきました。



裏見ヶ滝温泉。
混浴の為水着着用で入ります。
ジャングルの高台のようなな雰囲気の露天風呂。
写真は夜入りに行った時のマツヤマさん。
極楽ですな。
昼間は地元のおじいちゃんが数人来ており、
コミュニケーションをとりながら
お湯でほっこり、会話でほっこりのお風呂でした。




裏見ヶ滝温泉で癒されたあとはやっぱりコレに限る!
運転はコーラのゼキさんに!すみません!


八丈島で見れたマツヤマさんの生ジャンプ。



温泉は裏見ヶ滝温泉の他に、滞在中は
みはらしの湯、
ふれあいの湯へ。

みはらしの湯は、いやあ、何もみはらせませんでした(汗)
でも、温泉、とても気持ち良かったです。



裏見ヶ滝散策路。

裏見ヶ滝入口は道路を挟んで裏見ヶ滝温泉の反対側にあります。



入口にあるなんとも言えない説明の看板を見て、





まるでジャングルの中の遊歩道をぐいぐい進みます。



目の前に大きな滝。



滝の裏から落ち口を見上げ、
あぁ、「裏見か」と感心します。
※入口看板ネタ




こういった景色は、静岡県のどこかでも見られるとは思いますが
目に入ってくる植物はきっと島ならではなんだろうなぁって。
マイナスイオンとあふれんばかりの自然を一番体感した場所でした。





3月21日から4月5日まで開催されていたフリージアまつり。
むせかえるような、甘~い香りでした。



古民家カフェ。


どこかレトロで趣のあるカフェ。
ゆったりとした時間が流れる中、おいしいお茶でホッと一息。



ミラクル。
古民家カフェでまったりしているこの時間だけ日差しが差しました。
暗い室内からのぞく青空と反射でキラキラ光る緑、
キレイな陰と陽。
素敵な時間を過ごせました。




八丈島歴史民俗資料館。
展示物や歴史もなかなかおもしろかったけど、
私は建物が気に入りました。
ちなみに「おじゃりやれ」とは
八丈島の言葉で「いらっしゃいませ」の意。



そして今回のハイライト!
「キャンプ」という冒険。


はじめてのキャンプ!
はじめてのテント!
はじめての寝袋!
わたしにとって最大の大冒険。




霧雨の中、マツヤマさんに手伝ってもらいながら
頑張って組み立てたわたしの基地。
次は一人で立てれる自信、あります。


嬉しさあまってマツヤマさんとジャンプ。
マツヤマさんのジャンプは弟子のわたしがちゃんと引き継ぎます。




日が落ちてからは
一つの小さな光を囲って宴会。








そして仲間。
はじめてお会いする人もいる中での楽しいひととき。
自然にこぼれる笑顔に弾む会話。
お酒が入っているから…そう言われてみればそうかもしれません。
でもキャンプってきっとそーゆー空気を自然と作り出す、
何もかもが開放的な空間なんだと
なんとなく思いました。


雨も降っていたし風もありました。
眠れるかな…寂しい…そんな気持ちにならないか
不安もあったけど、
朝まで目覚めることなく気持ちよく快眠。
わたし、多分、テントと寝袋、肌にあってます。




朝はピラフと
ゼキさんが淹れてくれた温かいコーヒー。
普段飲むコーヒーとは全然違うおいしさ。
ほっこりしました。

キャンプ、それは私にとって意外な快適ライフ。
わたし、アウトドア向いてるんじゃないかな~…なんて。
ただ、それは、ちゃんと知識がある人がいて、
道具も揃っていて、アウトドア慣れをしている。
そんな方のサポートがあったからこそ楽しめたキャンプ。
感謝です。




「仲間と共にする」という冒険。


人見知りではないけれど、
あまりコミュニケーションをとることが決して得意ではない私にとって、
初めてお会いする人と何日も過ごすことはやはり冒険でした。





芸術家に翻訳家に建築家。
カメラマンにディレクターに介護士さん。
職業も年齢もバラバラだし、住む土地も違う。
経験してきたことも様々だからみんな違う価値観の中で、
3泊4日共にする。

その中で得たことは同じキモチを共有できること。
そしてその本質はホンモノを感じたからこそ得れるキモチであること。




一瞬見れた青空の感動、温泉での癒しの時間、
美味しいものを食べた時の幸せな感情、
偶然と必然が重なって訪れたコトに対して
同じキモチを共有する。
そしてその感情を表に出すことができるのは、決して一人ではできなくて、
仲間がいたからこそ。



雨だからこそ、室内で向き合う時間が多かったことは
とても有意義な時間だと思いました。

素敵な時間を共有できたこと、とてもありがたく思います。



そしてたくさんの出会いもありました。

同じロッジに宿泊していた女の子、サーファー、
フリージアまつりを目的に来ていた女の子は、
夜は同じキャンプ場で、同じ酒を酌み交わす。

小さな島だから、「それでは…」と別れた後で、
どこかの場所で必ず再開する。そしてご挨拶。
その繰り返しが、もはや初めての人ではなく仲間という感覚になりました。

だからこそ、島にすむ人たちも温かいんだなーって。
お世話になったロッジのおばちゃんも、
スーパーのおじいちゃんも
あそこ寿司の大将も、
温泉の受付のおばちゃんも
みんなが優しくて温かかった。
人情の島なんだと思います。





ハプニングという冒険


なんと4日目、濃霧の為、飛行機が欠航となり帰れなくなりました。
かといって慌てるわけではなくドンっと構えて、
今日のお夕飯、焼肉!予約しないと!
そんなことばかり考えてました。

慌てたってイイコトない。
だって、どうしようもないもの。
冒険には平常心も必要なんだと感じました。





翌日、大海原へフェリーで10時間の冒険。





黄色くてかわいいし、
お部屋はなんだか快適そう!




やられました。
完全にノックアウトです。



ボエー。



無事に戻ってまいりました。


最初は背負うだけで必至だったザックも
帰ってきた時にはサマになっていたのではないかな。


自分ができることは誰より率先してやると決めていたことは、最後まで。
しかし、ツメが甘い。新幹線の乗り換え時間をみんなに間違えて報告。
すみませんでした。
3回の乗り換えで掛川へ。


…と冒険の幕は閉じました。

こんな感じで、たくさんの【はじめて】・【冒険】を
TRYすることができたのではないかなと思います。
すべてがいい経験になりました。


また、いつか、戻ってきたい。そんな思いがあふれました。

それは、
登山ができなかった心残り。
でもマツヤマさんがこう言ってくれました。


「山は逃げない」


マツヤマさんに山の楽しさを教えてもらった人から
言われた言葉を、私に伝えてくれました。


そして戻ってきたいと思った理由はもう一つ。
色をもっと見てみたい、ということ。
それは悪天候だったからではなく、
八丈島で青と緑意外で新しい色の発見がありました。

フリージアの色、
黄八丈の伝統的な黄色、
レトロなポストの赤、
明日葉や海産物の色、

季節によって変わる色も、ずっと受け継がれてきた色も
先入観でしか感じていなかった青と緑のほかに、
素敵だなと思える色がたくさんありました。

次に戻ってくることがあるならば
今回みた色ではなく、
太陽の光にあたってさらに輝く八丈の色や
今回発見できなかった新しい色も見ることができるのでは…と思います。


まだまだゆっくりではありますが、今回の八丈島での経験を噛み砕き、
その中での気づきを大切にし、私のこれからの仕事、生き方、
人生においてプラスにしていきたいと思います。




今回の冒険に関わってくれた全ての方へ
ありがとうございました。



以上!
八丈島レポート、タンタンの冒険記でした。

※今回の冒険でタンタンと命名していただきました。  

2015年04月08日

2015.04.08 八丈島 キャンプ 旅の序文



八丈島に行ってきました。

昨年の2014年5月にゼキさんと二人、60リットルの僕のザック、オプスレイ、イーサー60にテントを詰め込んで




二人で旅した島です。




その時は、スンバらしい青空と、




吸い込まれちゃいそうな青い海




見たことの無いような景色と、新鮮な魚・美味しい料理が出迎えてくれました。




八丈富士という素敵な山に登って、





「うわぁ!日本にこんな景色があったんだ!」と感動するくらいの登山をしました。





もちろん飛びました





アマガイさんという素敵な仲間とも出会いました。




テントを持って行ったから、底土キャンプ場という、



今までたくさんの場所でテントを張ってきたけれど指折りに素敵なお気に入りのキャンプ場を見つけました。



青い空と満天の星の下でのキャンプは本当に贅沢です。




その感動が忘れられなくて、もう一度行って見たくなりました。


テントを持って行く、観光旅行ではない「旅」。




金曜と月曜を休みをもらって、三泊四日。

楽天トラベルで、「飛行機代金+三泊宿代」コミで33,000円の旅です。

現地のレンタカーは一泊3千円。三日で9千円、四人で割ればなんと一人2250円です。




オトクな分は、ぜーんぶ「美味しいものを食べる」ことに使います。


テントから寿司屋に出撃するなんて、なかなかオモシロイじゃないですか。

八丈島でキャンプする魅力を、旅友達に吹聴し、誘いました。

僕の話を聞いて、「そんなに良いなら行こうかな…?」




「マツヤマさんが、そこまでイイって場所なら行きたいねぇ」と、

オモシロイことに目がないモノ好きな仲間が一緒に参加してくれることになりました。



今住んでいる所では見たことの無いくらいの「青」を見に行く旅です。


静岡から、東京から…、日時、場所を決めておのおの八丈島に大集合です。

(僕は昔から、仲間内にプレゼンして、タブらかし、トンでもない場所にイザナウのが得意だったりします)

デザイナー・芸術家・介護士・建築士・カメラマン・通訳者…職業は様々ですが

いずれも、旅好き、旨いもの、面白い事に目が無い一癖も二癖もある豪華なメンバーです。

株式会社マツヤマデザインの新人研修として、テントもキャンプも旅も初めてという、新入社員も一緒です。

みーんな、僕の口車に乗った人たちです (うふふ)

もちろん、共犯者カメラマンのゼキさんは今回も参加です。


さてさて

どんな旅になりましたでしょうか?

近日中にこのブログでレポートを発表しますのでぜひ御覧下さい。