帰ってきたマツヤマブログ（株）マツヤマデザインの社長が何を考えているのか分かるブログ

いよいよ、今月、2017年4月28日にオープンする「炭焼の森　明ヶ島キャンプ場」が、注目のキャンプ場6選に選ばれました。しかも、メイン写真もうちのキャンプ場…。僕のテントとタープと椅子も喜んでいるはずです。



この春OPEN！受付スタートした注目のキャンプ場6選
http://camphack.nap-camp.com/1763

「炭焼きの杜 明ヶ島キャンプ場」公式ホームページ
http://www.bt-r.jp/smc/

このキャンプ場のプロデューサーである僕が「炭焼の森　明ヶ島キャンプ場」までの行き方、道のり、行くまでの楽しみのtipsなどを書いてみようと思います。キャンプ場までのドライブや、初めて行く細い山道をたどる一助「この道でいいのかな…」と不安になった時の一助になれば幸いです。


炭焼の森明ヶ島キャンプ場は、あまりのロケーションの悪さ（細い山道をグイグイいかなきゃいけない）、携帯が使えない、というマイナスポイントを、あえて逆手にとって、特徴にしちゃおう！というアイデアを機軸に作りました。

でも、新東名の掛川森インターチェンジより３０分で（迷わなければ）いけるし、たぶん、初めて来る方は、大いに不安がるでしょうが、道には、①～⑩までの標識があるので、看板を探しながらドライブをする「冒険」を楽しんで頂ければと思います。（①～⑩は登山で言う○合目的な目安です、ちょうど５番がたどり着くまでの冒険ロードの真ん中あたりに位置しています）


ちなみに、⑤番の看板からは、携帯の電波が死にます。つまり、現代人の便りの綱、グーグルマップは使えない、カーナビすら、「オススメしない道」なのか（細いから）案内しないので、あてにならないという、この現代に反則じゃないの！というロケーションなのです。

頼りになるのは、地図と看板と地形を読むカンだけ。

あとは、公式パンフ裏面に記されるガイド地図も参考になるかとおもいます。

この画像、スマホで見ている方は「保存」しておいたほうがいいですよ、5番を過ぎたらもう圏外なので見れませんから…



下に、僕が実際に車で走り写真を撮ったので参考までに載せておきます。

まず最初の曲がるところです。この写真。静岡県掛川市の原田郵便局です。
https://goo.gl/maps/zTZFRLoL7HT2


例えば僕が、東京から車で来る友人に案内するのであれば、この郵便局をカーナビに入れて第一目的地点にするように指示すると思います。郵便局の場所情報は静岡県掛川市原里１１２３−１　0537-26-0051　これはカーナビに出ます。

ここに最初の看板、つまり⑩の看板があります。

ちなみにココまで、ICから車で５分～７分、途中に信号が一つあります。


振り向けば、今通ってきた新東名があります、ここから川に沿って山に入って行きます。


しばらくは、穏やかな里山風景



来ました！最初の迷い道！これを左です！


右に行っちゃダメ、ちなみにココが⑨番、これから先、道が細くなりますよ～


こんな道です。夜は漆黒です、闇夜のライトにイノシシが飛び込んで来ることもあります。通行は昼間にするのがベストです。


対向車が来たらすれ違うのが大変、道の所々にすれ違えるポイントがありますので、時にはバックしたり譲り合って進みましょう。路肩にタイヤを落とさないように慎重に。

ちなみに、この上の写真に看板があります。わかりますか？


ここです、地権者の関係や道路の使用許可の関係で、こんなところにも看板があるから、林間学校のポイント探しオリエンテーリングの気分でみんなで看板を探しながらドライブして下さい

こんな分かれ道も

ここは、赤い矢印の通り左に


道はドンドン狭くなります。看板は⑩から始まって、⑧、⑦と数字を減らしていきます。①になったらキャンプ場です。

ちなみに、僕の車はミツビシパジェロ、大きな車ですが通行には問題ありません、工事の際には大きなトラックも通る道です※四輪駆動である必要もありません、キャンプ場までは全て舗装道路ですので二駆でも軽自動車でも問題ありません※時々落石があるので気をつけて走行して下さい。

ここが真ん中⑤番の看板、目安として半分です。大尾山に向かう道と林道との変形の四差路となり、山を登りきった峠の頂上になります。ココから下り道。この坂を下りきった川沿いに炭焼の杜キャンプ場はあります。


【注意】ここ⑤番の看板以降は携帯電話の圏外になります、さようならグーグルマップ、さらばFB、さよなら文明。この看板以降、スマホは小型カメラと化します。（事前に携帯電波がいらない登山用などのGPSアプリで、地形図を読み込んでおけば別ですが）


道をガンガン下り山を下りていきます、スピードの出しすぎに気をつけて。


下り坂の途中の看板

これを左に、グイグイ下りましょう。③番、もう少しです！


この三叉路が見えたら一安心。これを右です。

間違っても左には行かないこと、左に行くと、チョーーー細い道で、森町に抜けることが出来ますが、初心者や一見さんにはオススメしません。（地元の方はグイグイ軽トラックでやってきますが、ネイティブの通り道です、スゴイです。対向車が来た場合は50ｍくらい、崖下に落ちそうなほどオッソロシイ道を、スーパーバックしてすれ違える場所まで戻れるぞ俺は！という腕前と勇気と度胸が必要です。初めての人はやめておいた方がいいです。言いましたよ僕は、やめろよ、やめろよ、絶対行くなよ！）


この三叉路を右に曲がった以降は全て一本道、道沿いに数分行けば、清流が左手に見えてきて、その先に炭焼の森　明ヶ島キャンプ場が見えてきます。その時は無事に冒険を終えてたどり着いた歓喜と安堵の声が車内から聞こえ、運転手は胸を撫で下ろしているのではないでしょうか。

この先の写真は、掲載するのは控えておきます。この先はご自分の目で確かめて下さい。


ちなみに、この道のり10番の看板からたった14ｋｍです。帰り道はきっと今よりももっと安心して通れるのではないでしょうか？時間でいうと、森掛川インターチェンジより30分で来ることができます。

実際に僕が走ってみた時の写真（法定速度以下は当然ですが、山道なのでスピードは出ないので細い道は15ｋｍ～30ｋｍで走行しています）


でも、多分、初めての皆さんは探したり、迷ったりしながら、1時間くらいかかると思って下さい。それくらい時間をかけて来たほうがきっと【楽しい】と思います、来る道までも『冒険』になる、炭焼の森　明ヶ島はそんなキャンプ場です。どうかそんな気持ちで時間をかけてゆっくり冒険ドライブを楽しんで下さい。

また、ここまで読んで頂いた方に、お伝えしたいコトがあります。

それは、このキャンプ場は、「『山ルール』で挑んだ方がいいですよ」ということです。

キャンプには色々な楽しみ方があります。車で家族と一緒に、BBQをワイワイとやるファミリーキャンプ。（よくネットの中ではファミキャンとかオートキャンプ　丘キャンプ　などと表現されます）。これは楽しい、僕も大好きです。温泉や売店、忘れ物をしても平気どころか、手ぶらで行っても問題ないくらい充実しています。

ちなみに、ファミキャンをするのであれば、この炭焼の森明ヶ島キャンプ場の近く、静岡県西部エリアには、「ならここキャンプ場」や、西日本一に選ばれたこともある「竜洋海洋公園オートキャンプ場」もあります。その両方とも素晴らしいキャンプ場です。僕も時々行きます。

かたや、登山に代表される北アルプスや南アルプスなどの山小屋の近くで行う、荷物を担いで行く、登山的な「テント泊」的な『山キャンプ』。僕は当初、この炭焼の森明ヶ島キャンプ場を「登山道を荷物を背負って歩いた人しかたどり着けない」「山キャンプ」の専用キャンプ場にしようかとも考えていました。（その野望は実は今もあって、付近の山を登山道（トレイル）で結びザックを背負って旅が出来るトレイルキャンプが可能なエリアにしよう…という計画も実はあたためています）

山キャンプの大きな特徴は、「自分の安全や必要なものは、自分の責任で」ということです。

不便だけれど、素晴らしい景色や感動が待っています。僕は肩に食い込むザックを背負って行ったアルプスや八ヶ岳のテント場で、アメリカのイエローストーン国立公園で、素晴らしいキャンプをしました。

だけど、それを楽しむ為には、ルールやタブーがある。

その一つが、「明るいうちに、キャンプ地につくこと」です。これはテント泊だけでなく、登山をする人は徹底しなければならないルール。夕暮れ時に歩いていたり、山小屋に到着すると時には注意されたり、すごい剣幕で山小屋の方に怒られることもあるくらいです。

山、自然の中では人間は無力です。

「何か」あったらは、無ければ良いけれど、いつか「何か」は起こります。

例えば登山では、ちょっと足をくじいただけで、2時間で歩けるはずの道が4時間かかります。14時に救助に行けば明るいから発見でき助かる命も、18時に救助に出発したら助からない場合もあるのです。


炭焼の杜明ヶ島に初めて行く方は、どうか、明るい間に上にご案内した道を通り、楽しい冒険をしてください。夜の森は街灯なんて一つもありません。案内の看板を見つけることは困難でしょう、ましてや「楽しんで」なんて無理です。

仕事や観光の都合で、到着が16：30になるけど、キャンプしたい…なんて方は、「ならここキャンプ場」や「竜洋海洋公園オートキャンプ場」を予約したほうがいいと思います。リンクしておきますね。本当に素敵なキャンプ場ですよ二つとも。

夜遅く到着するスケジュールしか取れないのなら、炭焼の森明ヶ島キャンプ場に来るのはやめたほうがいいと僕は思います。

想像してみてください、
もし、山の細い道で、脱輪した、落石の鋭い石でタイヤが裂けてパンクした…。なんてコトがあったら…？

携帯は通じません。

昼間なら、もしかしたら誰か通るかもしれません。

携帯の通じない漆黒の夜の森の中のガードレールも無い道を…助けを求めてあなたは何キロも歩くことになります。

知らない場所で、夜は動くな。これはアウトドアの基本のキです。

森の中の道は、あっという間に光が届かなくなります。午後3時を目安に、到着しているようにして下さい。
明るい間に、山を越え、森を抜けて、炭焼の杜　明ヶ島キャンプ場にたどり着き、夜を迎えて下さい。

夜の暗さを楽しむ為に、見晴らしのいいウッドデッキを用意しました。


ランタンの灯りを楽しむ為に、極力照明を少なくしています


森を抜けて拓かれたキャンプ場でランタンを消せば、無数の星が待っています。


炭焼の杜明ヶ島キャンプ場に、初めて来るドライブは「冒険」です。

あなたの安全と楽しみの為に、冒険は昼間に、夜はキャンプ場で。

余裕を持った行程で計画して、素晴らしいよい旅を。