2014年07月14日

イエローストーン研修レポート (オオムラ)

イエローストーン研修レポート (オオムラ)

アメリカ モンタナ州、
イエローストーン研修に行かせていただきました。


初めてのアメリカ。

入国手続きが他国よりも厳しく感じて、
世界の中にある「アメリカ」という国を思ったり

広大な土地に、国が持つ圧倒的なパワーを感じたり

人との交流の中に、
例えば店のスタッフとお客の関係でも、すれ違うだけでも
「元気かい?調子はどう?」なんて一方的ではないやりとりがあって
形式的なことであっても、心が近付く交流が当たり前に存在していたり

思い描いていた「アメリカ」の雄大さやフレンドリーさをそのまま、
リアルな感覚で自分のなかに記憶することができました。



イエローストーン研修レポート (オオムラ)

イエローストーン研修レポート (オオムラ)

イエローストーン研修レポート (オオムラ)

今回行った場所は、マツヤマデザインに所属していなかったら
一生行くことのなかった場所かもしれません。

建築 美術館 アート インテリア
今でもそういったものを変わらず強く求めている自分もいるし、

現地でキャンプをする、フィッシングをする、
そんな積極的な自然とのかかわり方を、私だけで選べたはずがない。

そもそも、
マツヤマデザインに入ってから、確実に増えたアウトドアでの時間。
昨年の北海道研修。
そのたびに、「自然」への関心が自分の中で高まっていったこと。
そのほとんどが、松山さんにとって心動く経験を、分けてもらった時間でした。

そして、今回のイエローストーン。

これまで自力では呼ばれることのなかった場所、
このチャンスを与えてもらえたことに、本当に感謝です。



イエローストーン研修レポート (オオムラ)

イエローストーン研修レポート (オオムラ)

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イエローストーン研修レポート (オオムラ)

イエローストーン国立公園には、

「緑がたくさんで自然が豊かなところ」といったような
人と寄り添って存在するような優しい自然ではなく

「絶対に人は自然に勝てない」ということを
すごく分かりやすく感じさせてもらえるような
地球の命がむき出しに表れているような
圧倒的なエネルギーをもつ壮大な自然がありました。

見たことのない不思議な景色
大きすぎるスケールの自然の営み

地球に生きているということ
地球は生きているということ
地球は宇宙の一部であること

この自然の中に、うまいこと対応できて
今、私たち人間が住まわせてもらっていること

その奇跡を感じることができました。



イエローストーン研修レポート (オオムラ)

また、熊の存在はやっぱり怖くて
フィッシングのときに蚊に襲われ続けたのは本気で辛くて…

今、私たちの住む快適な環境が
あらゆる生態系に負担をかけて成り立ち、
不自然だけれども、
今の私はこの環境に守られてしか暮らせる自信がない、ということ

今の自分の、生きている場所について
少し、意識が変わったように思います。


コンクリートで埋め尽くされた道路も
田んぼを埋めて宅地化してしまった土地も
「ほかのたくさんの生き物から、貸してもらってる」

モンタナの人が暮らす地域や
北海道のような地域と比べて
だいぶ自然への負担が大きい形で
「貸してもらってる」んだな、と思います。


私が中学生のとき、
それまで家の周りにいたホタルがいなくなって
明らかな変化が悲しかったけど
それもまた、人が生み出した変化。

「いなくなってしまった」なんて ホタルが選んだ道のように表現していたけど
強制的にそこには住めなくなってしまったんだ、と。
もしかしたら、そこに住んでいた蛍は死んでしまったのかもしれない。

人間中心的な捉え方で、その事実を記憶していたんだなと分かりました。




イエローストーン研修レポート (オオムラ)

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イエローストーン研修レポート (オオムラ)

イエローストーン研修レポート (オオムラ)

モンタナにはたくさんの種類の花が咲いていました。

雪で閉ざされるモンタナの冬。

今、待ちわびていた季節がやってきて、
めいっぱい花開いているのだと思うと
命の喜びにあふれているようでした。



イエローストーン研修レポート (オオムラ)

イエローストーン研修レポート (オオムラ)

イエローストーン研修レポート (オオムラ)

しゃがんで覗き込むと
小さな虫たちがいろいろ。

変化する季節の中で、
熊、蚊、花や木、見えている虫も、目に見えない微生物に至るまで
すべてのものに役割があって
その奇跡的なバランスの中で自然が成り立っていること

改めて自然のすごさを思いながら、
「自然に寄り添いながら、人が暮らしていく」
その正しい形のひとつを、見せてもらえた気がしました。


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イエローストーン研修レポート (オオムラ)

地球に暮らす生き物のひとつとして
謙虚な気持ちが芽生えた今回の研修。

今の世界には「国」という分類があって
私は日本からアメリカに行ったわけですが

アメリカの自然を見て、日本でどう生かしていくの?ということではなく

地球代表の自然を見てきて
気候は違うけれども、同じ地球の一部である日本を
以前よりも正しい目で見ることができるようになった、という感覚があります。



イエローストーン研修レポート (オオムラ)

木を枯らしてしまう「松くい虫」もまた、
「自然の一部」として防除することはしない、という選択。

火事で国立公園の1/3が焼失してしまっても、
「自然の一部」として消火活動をしない、という選択。

今、朽ちた木の近くには、若い木が育ち始めていました。



自然災害は、人間にとっては大変な事態だけれども
自然にとっては地球の活動の一部。



環境活動家セヴァンさんが話してくれた言葉を思い出します。

「地球を守ろうとよく聞くけれど、地球は自力で助かる。
だから自己中心的に自分たちだけが救われることを考える。」

自分たちのために、自然と共存することを考えなくてはいけない・・・



イエローストーン研修レポート (オオムラ)

イエローストーン研修レポート (オオムラ)

これまで出会った方々に教えていただいたこと、
自然から教えてもらったこと。

それに応えるためには、
自分の行動を変えること。

まわりがどうであっても
自分はどう生きるのか、
自分のためにもまわりのためにも
自分が出来ることは何だろう?



なにかを創り出すとき、
それによって誰かに何らかの影響を生み出す可能性があるので、
つくる人が真実を正しく深く捉えている責任のようなものがある。

それに、まず、きちんと向き合いつづける自分でいたい。
その上で、頂いた仕事に誠実に向かうこと。
自然と関わりつづけること。
私の感じたことをまわりの人と共有すること。


まだまだ経験不足、勉強不足ですが
今、「行動しなくては」と思えたこと、
それが、リアルな体験から感じさせてもらえたことに心から感謝します。

きっとよいデザインにつなげていけるように
がんばります。



イエローストーン研修レポート (オオムラ)

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イエローストーン研修レポート (オオムラ)

今回は、マツヤマデザインのお客さまでもある、
紀代美さんとDavidさんのゲストハウスで
ご家族みなさんにお世話になりました。

日本で一度お会いしていた、紀代美さんとの再会。
そのとき、紀代美さんが情熱的に、本当にワクワクが伝わるように語ってくれた、
憧れの「モンタナ」へ、まさか行くことができるなんて。
本当に雄大で、
もっともっとたくさんの楽しみ方、関わり方がある場所だということ、
すごく感じました。
紀代美さんの用意してくれたサンドイッチ、本当においしかった!
自然の中の楽しみ方のひとつを分けてもらえた気がします。
「ここが好き」紀代美さんのワクワクを、現地でもまた、
たくさん分けていただきました。

そして、本当にあたたかで、フレンドリーなDavidさん。
猟やフィッシング、冬の暮らし、自然との関わり方をとても知っている方。
もっともっとお話して、たくさんのことを教えてもらえたい・・・
アメリカらしいワイルドでおいしいバーベキュー。
冷え冷えに準備してくれてたビールジョッキ。
うれしかったです。
いつかまた、もっとゆっくり過ごしてたくさんお話したい!です!

そして、本当にいい子たち!のイアン君、カイくん。
自然の中で暮らしているから?、ワイルドでもあり
でもご夫婦のやさしさを持ち合わせた・・・
日本にいたらめっちゃモテるだろうなと。笑

本当にたのしかった!
皆さん、本当にありがとう!!



イエローストーン研修レポート (オオムラ)

ご家族みなさんが、笑顔で迎えてくれて、
おいしいもの、素敵な場所、おもしろいこと…
「楽しんで!」の気持ちをたくさん頂きました。

自分の心の中の地球マップ、アメリカ大陸に
あたたかな場所がひとつ増えた気がしています。

「まだ15年くらいはここで暮らしてると思うから」
最後に、そう言ってくれたこと。

さまざまな季節の中の、それぞれの暮らし、
自然との関わり方を、もっともっと体験して、勉強したい。
きっと、また、行こう!!



イエローストーン研修レポート (オオムラ)

大量の湯が噴出する、The Old Faithful Geyser
いいタイミングで見れました!
消化できないくらいのビッグスケール。

今しかないこの時に、
あのメンバーで、あの場所へ行き、あの時間を過ごせたこと
大切な宝物です!



イエローストーン研修レポート (オオムラ)

最終日、落ちていく夕陽と、イエローストーン国立公園のゲート。
イエローストーンを少し知ったから、
たくさん知らないことがあると分かった二日間。



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広いアメリカでは、郵便を各家に届けることはできないそう。
日本ならではのサービスを思います。
もしかしたら、過剰なサービスがあるのかも、とも。



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木造の、美しくてあたたかいBozeman Yellowstone International Airport.
これまで出会った空港のなかでいちばんあたたかく感じました。



イエローストーン研修レポート (オオムラ)

最初から最後までずっと青空で
私たちを導いてくれたモンタナ、イエローストーン。
人だけでなく土地からも「welcome」の気持ちをもらえたよう。
感謝!!




このチャンスをくれた全ての方に感謝して・・・
ありがとうございました!
これからもよろしくお願いいたします。

マツヤマデザイン/オオムラ


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