2012年10月20日

【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14

【登山】 上高地 涸沢 テント泊 2012.10.13-14

2012年10月13日~14日にかけて、上高地涸沢にテントを持って行って来ました。その山行のまとめです。

初めてこのブログを読んだり、「涸沢行きたいなぁ…」なんて思って検索して、偶然このブログを読んでしまった人の為に誤解の無いように説明させておいてください。

涸沢に挑んだ、僕たちのチームのスペックと体力、スキルについてです(笑)

一緒に登ったのは登山仲間の、よしむーさん・シン君と僕の三人。僕たちは、「登山部」とカッコよさげに名乗ってはいるけれど、「高い山に苦労して登るより、楽しくテントでお酒を飲みたい!」とか、カッコイイ登山グッズをゲットして仲間とキャッキャと「つかってみたいねーーコレ!」などとワイワイキャッキャと笑いあうのが好き!という集団で、先に言っておきますが、体力なんてないし、より深い精神世界と根性を極めて!な~んて全然思っていない「そーゆー登山部」なので誤解しないで下さいね。

住んでいる場所はおおむね静岡県西部地域、浜松市から掛川市です。

年齢は僕が2013年で40歳になります、登山部メンバーは総勢8名メンバーは30台半ばから40台前半の年齢で、全然体力的な仕事はしていなくて、カメラマンとかデザイナーとか建築士など、そーいった仕事をしている人が中心です。(一人コーチを除けば山は初心者ばかり、体力も一般のオッチャンレベルです)

僕の身長は163cm体重は57kg普段からジムやウォーキングなどの運動もしていないし、春→夏のシーズンで月に一度くらいあまりキツク無い山に登るくらいの体力。しかも僕は、今年7月に車で追突された時のムチウチが今だ後を引いて、雨が降る日と朝・そして深夜になると首と肩と腰がかなり凝っちゃってイタイという情けない状態です。まぁ、当然体力なんて人並みか?それ以下。そんなメンツがワイワイキャッキャと楽しく山を登っているだけだとお考え下さい。

今まで行った山はこのブログのカテゴリに記載しているものもあるので見ていただければ分かると思いますが、本格的!とか危険!なんてトコロは全然挑まず、(そもそも、予定時間1時間の道のりを「写真撮ったり」「ワイワイしゃべったり」で、倍の2時間かけて歩くことはザラにあるし、通常予定時間は、一般の人の1.5倍を見て山行スケジュールを設定している【楽しさ重視】の登山部なのです。

ちなみに、今まで行ったことのある山で、ブログ上にマトメテあるのは以下の通り。

【登山】上高地 2011.05 (19)
【登山】八高山 2011.05 (5)
【登山】木曾駒ケ岳2010.10 (11)
【登山】蓼科山 2011.10 (4)
【登山】八ヶ岳 2011.10 (12)
【登山】日向山2011.11.13 (15)
【登山】八高山 2012.01 (5)
【登山】秋葉山 2012.02 (5)
【登山】湖西連峰 2012.03 (5)
【登山】屋久島 縄文杉登山ツアー 2012.07.14-19 (11)
【登山】南アルプス 駒ケ岳 2012.08 (10)

そんな難しく体力のいる山や、危険でムツカシイ山、寒くて下手したら死んじゃう雪の降っている冬山は全然行っていません。だから、この記事は参考になるとしたら、山の頂上を踏むぜ!とか気合を入れた登山家的な人ではなく、体力には自信ないけれど…趣味程度で楽しく登りたいんだけど…って人にだと思います。


そんな僕たちが今回、初めて涸沢に行った時のお話です。

フェイスブックにある『登山部グループ』の専用スペース(メンバーのみにしか閲覧できない場所)に9月22日に僕はこう記入しました。

(以下転載)

マツヤマです。
先程、神が降りてきまして、来週9月29日30日の土日。(※2012年)

「カラサワ(上高地)」に行こうではないか!!と…
季節は秋!!紅葉真っ盛り!!メチャ混み必至ではありますが、人によっては「見た瞬間涙が出た」ともいわれるまだ見ぬ景色を見てみようではありませんか!?

これを逃したらまた来年!!いつ見れるかわからなくなります!!

今しかないのです!

さっそく今、よしむーさんに連絡したところ2つ返事で「行きましょう!!」と言っていただきました。

ルートは上高地→徳澤→横尾(ここまではハイキング)→カラサワ

時間はかかりますが、計6時間中登りは約2時間、テント担いでいけなくわない!!

荷物は軽めの方がいいかもよゼキさん!

今回は、河童橋でビールはヤバいよチャーハンさん!

10月にもシン君を始め希望がありますので「そこも行く」という流れにして、29日30日、可能な方は是非とも御一緒してくださいませ!!

さらに今回は「幻の登山部員」「未確認歩行物体」ことユカワさんも今回出現の気配もあり目が離せぬ山行きになること必至です。

では、皆様の参加表明とイキゴミのコメントをお待ちしております

行こうぜ!!あの山へ!!

(転載終わり)

これについて、あっという間にコメントが集まり、俺は行けるとか行けないとか、何を着て行ったらいいか?寝袋はどうするのか?途中ビールを飲んだらヤバイかどうか?などなど、FBの一つ記事に75件のコメントが書き込まれ(8人しかいないのに)、異様な盛り上がりを見せたのですが、

9月29日30日は…巨大台風が来てダメ

延長になりました。

そこで、僕はまたまた、フェイスブックの登山部専用ページにこう書きました。

(以下転載)

2012/10/1
さてさて、皆様!台風はどこかに飛んでいってしまいました。口だけのヤツでしたね。
あんなものに負けてはいけません。

さぁ仕切りなおして、秋!登山の季節、いよいよホンバンです!

いつ行きますか?

場所は、先週行きそびれた「涸沢」です。行ってみようではありませんか?

候補日は
10/13-14(土日)
10/20-21(土日)

で如何でしょうか?

紅葉・天候悪化なども鑑み

第一候補 13-14

荒天涙時 20-21

としたらどうか!?と思うのですが如何でございましょう!?

実質10月後半、11月に入ると高山などはわれわれが大嫌いな【雪】や【キビしい天候】などが予想されるので、ホントにホント今回が今年最後のチャンスです。

昨日、台風荒れ狂う中、イモトアヤコがマッターホルンに登ってました。山は体力・技術・運・折れないココロを試すと言うことです。

我らもともすれば割り箸よりもろく、レベルポッキーのようにポキポキと折れるココロを一つにし、行こうではないですか!

行きましょう!あの山へ!

(転載終わり)

コレについても矢のような返信コメントが41件もゾクゾクと寄せられて、行ける人行けない人、うらやましい人、悔しい人など続出した挙句、行く(行ける)という部員は、デザイナーのよしむーさん、広告代理店のシン君、デザイン会社の僕、とお人よしキャッキャ三人組みの山行きと相成ったわけです。

さぁ、前置きが長くなりましたが、山行きの様子です。

道中、そして時間はこんな感じでした。

2012年
10/12(金) 

夜11:00 
浜松 株式会社マツヤマデザイン集合 (車を二台駐車場に置き三菱デリカ(8人乗り)に乗車三名で出発)
道中、交代で寝ながら行こう、という予定でしたが、ワクワクしすぎて中々眠れず、おのおの約一時間ほどしか寝れませんでした。

10/13(土)(時間は『約』ですアバウトに10分前後はズレているかもしれませんので悪しからず)



5:00 AM 気温約0度 
沢渡に到着。毎回入れていた「梓第一駐車場」が朝五時時点で満車の為、横の「市営駐車場」に駐車。(市営駐車場もゾクゾクと暗い中車が入ってきてもう少しで満車になる勢いでした、僕たちは支度をして出発してしまったのでそれ以降はわかりませんが)驚いたのは寒さ、予想はしていましたがやはり寒い…。


【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
上着やレインウェア、帽子を装着しました。僕はノースフェイスの「スクープ ジャケット」を着用。今回「雨はほぼ降らないだろう!」という賭けに出て、同じくノースフェイスの「レインテックス プラズマ」の上着を置き(当然レインテックス プラズマのパンツは持ちましたが)雨対策と寒さ防寒対策、そして来るべき『涸沢テントサイトでのくつろぎ作戦』に向けてのセレクトです。

【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
(この作戦の為の、ウェアやグッズについては後ほどand別項で記載します)
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5:50
タクシーにて上高地、ターミナル→河童橋に到着。費用4000円
上高地行まで上がるのは毎回タクシーを使っています。
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今回は三人だからバス代の一人千円と比べると少しの贅沢だけど、タクシーの運転手さんからの情報収集や世間話、最新情報を聞けるから役に立つし楽しいし、とそんな理由です。
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6:50 1時間経過
明神に到着。平らな道が続いて歩くのも楽しいのでワイワイ「秋だねぇオモムキがあるねぇ」などとのどかに会話をしながら歩きました。
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7:55 2時間経過
明神→徳沢間の「川原」で休憩。のんきに写真を撮ったり、チョコレートを食べたり楽しい時間です。
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【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
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8:15 2時間20分経過
徳沢到着 徳沢ロッジにて、カレーライスを朝ごはん的に頂きました。
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以前の僕たちでしたら、ここが最終目的地だったりしたので、朝からビール!のんびりテントを張ろう~なんて感じだったのですが、今回は違います。少し休憩しただけで道を進めます。「僕たちエライよね!」などと低いレベルでの褒めあいも忘れていません。

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8:40 2時間45分経過
徳沢出発。重い荷物をもう一度背負ってトコトコ歩き出しました。ちなみに今回の僕の荷物は14キロ。軽くしたつもりだったのですが、どうしても「くつろぎたい!できれば暖かく、快適に」という欲望を捨てきれず、愛用のザック「オプスレー イーサー 60」に詰め込んでしまったのでした。
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一番奥の緑色が僕の「オプスレー イーサー 60」背負い心地がよくて、なんでもザクザク入る二期室のザックです。
 
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9:55 4時間経過
横尾到着 四時間で横尾まで到着した。この時間は、空身の方、体力がある方々にとってはあきれるほど長い時間かもしれませんが、僕たち道草大好きキャッキャ登山部にとってはあきれるほどの好タイムなのでした。
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当然、「えらいね~スゴイね~」などとお互い感心しあって喜んだのは言うまでもありません。
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10:30 4時間30分経過
横尾出発 なんと横尾で30分以上もまた休憩、トイレと写真撮影なども行って、ゆっくりしてから出発。早い方ならきっとそろそろ涸沢に着いているかもしれませんがそんなことは気にしちゃいけません。「人は人!自分は自分!」とお母さんがよく言ってました。お母さんの言うことをよく聞くタイプ、今回初めて渡る橋を元気よく越えて行く二人
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【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
11:20 5時間20分経過
屏風岩がよく見えるポイントまで到着。初めて眼前に見るデッカイ岩壁に、偶然通りかかった「fuzii」と帽子の裏に書かれているオジサマに「スッゴイ岩ですねぇ、こんな所登れるんですかねぇ…」と話しかけると、なんと偶然、その方は屏風岩にクライミングで登頂したことのある方で、青春時代の話や、指を刺しながらあのルートもあるしこのコースもある!あのコースは関西の誰々が初登頂で私は何度目かの登頂なんだ…などと本当にたーくさん教えてくれました。
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僕たちは「ほえぇー」とか「ほへぇ!」などとそそり立つ岩を見上げて感心することしきりでした。「君たちもぜひ!登ってみなよ!本当に」と満面の笑みで言ってくれたのですが、ゴメンナサイ!僕たち、涸沢まで無事たどり着けるかも分からないのです。そしてあんな高いところ登れる気がしない、怖くて高くてムツカシそうで、なにより体力が全然ない!と引きつる笑顔で遠慮してしまいました。本当に楽しい話をありがとうございました。

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【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
11:45 5時間45分経過
本沢橋まで到着、休憩。ザックを下ろし、チョコや水を飲んで休憩。たくさんの人がいて休んでいました、僕たちは「いや頑張った、半分くらいもう来たんじゃないの?」などとのんきに楽しく休憩をしていたのですが、距離で言ったらあと2.4kmと表示には出ていましたがキツクなるのはこれから、坂道が本格的に始まって心臓がドキドキ汗が噴出して切なさと哀しさと心弱さが本格的に露呈するのは今からだったのですが、その時には僕たちは全く気づいてはいなかったのです。
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12:00 6時間経過
本沢橋出発。意気揚々と最後の道のりを出発したのですが、僕たちはせいぜいあと一時間くらいで着くだろうな…いいペースで来てるもん♪などと気楽に考えていました。
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【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
14:00 約8時間経過
涸沢ヒュッテ到着!荷物が重く背中に圧し掛かり、綺麗な紅葉で山の木々が緑から一面黄色と赤に染まる中、めくるめくような美しい光景の中、ハァハァと肩で息をして、「俺は何故こんなツライ思いをシテイルノダロウ…?」、「一体誰が、こんなツラク厳しい山に行こうと言ったのか!?」と僕は考えていました。
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言い出したのは僕ですし、行くと決めたのも僕です、しかし、疲労や痛みは人の頭を狂わせます、そんな後悔ともつかぬ「ツライこの状況」に対する疑問や問いかけが頭の中をぐるぐる回っていました。
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思い出したのは行く前日に読んだブログ記事の中で、「涸沢ヒュッテの旗が見えてからが長かった…」というフレーズでした。「と、すると見えてからスグというわけではない…」。その通り、鯉のぼりのような涸沢ヒュッテののぼり旗が見えてからが僕は一番体力的にしんどかったです。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
15:00 約9時間経過 気温約5度くらいだったと思います。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
テント設営終了。あまりの疲れと疲労により、ヒュッテのベンチに座ったり、トコトコテント場を探したり、涸沢のテント場は、ブログや雑誌などで見た「テントを張る場所が無い!」などということもなく、結構好きなところに張れる感じでした。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
張ったテントに寝転んで、見る景色。この景色が今日は僕のものです。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
ブログなどでは、張る場所が無く大岩の上に斜めに張っているテントを見た!とか、張れたはイイけれど地面にはどけることの出来ない大きな岩の先端が覗いていて寝袋の下に「アイロン」ほどの大きさの岩があった…などとオソロシイ事を書かれていたのを読んでいたのでスッゴク心配しながら登ったのですが、今回は大丈夫だったみたい、安心する事しきりでした…。よかった…。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
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今回、僕が担いでいったテントは、「モンベル ステラリッジ 2型」。僕が持っているテントの中で(2012.10現在)一番軽くてコンパクトなテントです。2011年に購入したもの。テント長辺に入り口があるタイプ(参考価格38,800円)【本体重量】1.81kg(2.06kg)※( )内はペグ、張り綱、スタッフバッグを含む総重量です。とモンベルのサイトには書かれていますが、2012年現在モデルチェンジし、【本体重量】1.42kg(1.65kg)(参考価格¥40,900)となっています。
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しかしながら、僕自身はこのテント本当にいいテントだと認めるのですが、どうしても「テント旅 くつろぎ重点派」として、テントの入り口部分の軒(ノキ)の高さがどーーーしても納得できないのでした。僕の座高が高いのもありますが、テントの中に座ってぼーっと外を眺める、や、テントの中に自分は居て、首だけ出して仲間と話す、や、テントの中で寝袋に下半身は入ったまま土間口でコーヒーを沸かすなどといった時に、いかんせんノキが低すぎてくつろぎ難い!せっかく軽いほうがいい!本格的なほうがいい!と清水の舞台から飛び降りる覚悟で4万円近くするテントを勇気を出して買ったのに何度使ってもこの一点だけですが素直に喜べず、
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
隣でシン君が張っているテント、同じくモンベル製の「クロノスドーム2型 」【本体重量】2.15kg(2.45kg)僕のテントより400gほど重いのですが、クロノスドームと比べると圧倒的な「室内の広さ」と快適性、そして何よりテント開口部の「ぐわばっ!」と空いた「軒(ノキ)」の高さ、テントを張り終えてニコニコ顔でテント内から外を眺めるシン君をうらやましそうに見てしまう自分が居ました。ぜーーんぜん違うんですよ、室内の広さと快適性が…。価格も約半分で僕の方が高いのに快適さは…。ええ、分かっています、登山では快適さなどより「軽さ」「風雪に耐えれるか?」などの方が重要だということも…。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
もし万が一この日この夜に低気圧が急接近し、雨風が僕らのキャンプサイトを襲ったとしたらシン君のテントより僕のテントの方がどれだけ頼もしく思えることでしょう。ええ、分かっています。でも、僕はノキが高いテントが好きなんです。「テント旅 くつろぎ重点派」なのです。

僕はテントが大好きで、登山以外のキャンプも好きで、中学二年生からカレコレずーーーっとテントを張って泊まる事を続けてきました。だから初めて買ったテントから、カレコレ10張り以上持っています。今も年間を通して20泊~30泊/年はテントで寝ています。(そう考えると、ココ20年くらいほぼ必ず、毎年1ヶ月近くテントで寝てるということは…ココ二十年、じんせいの12分の1はテントで過ごしているっていうのもどうかと思いますが…(笑))。他の山行では、快適性重視で、たぶん僕はモンベルのクロノスドーム2型ではなく、MSRのエルボールーム(廃盤)をもって行ったと思います(実際、以前行った同じ上高地でも徳沢ではMSRのエルボールームでした、広くて天井も、もちろんノキも高く快適でした)、しかし、今回は涸沢、そして僕は体力がない…、なので涙の決断でステラリッジ2型の登場となったわけです。


【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14

【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
16:00 
テントを張り終わって、涸沢ヒュッテのベランダ(と呼ぶのか?あそこ、トイレの上の桟敷席)で、
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生ビールとおでんで乾杯!最高の味であったかいおでんで至福の時を過ごしました。
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【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
乾杯して、おでんを食べて幸せ気分を過ごした数分後、桟敷席な為…靴を脱いで上がる都合上、足先が冷えて辛くなってきたので場所を移すことにしました。
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【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
僕たちのテントの周りでくつろごう!そろそろ暗くなってきました。
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16:30
トイレなどを済ませて、三人のテントの周りの空き地に集合、涸沢には日が刺さなくなり(西側に穂高がデーーンと居るので夕日も見えず夕方にはすぐ暗くなるし寒くなりました)
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濡れた衣類を全て脱ぎ、あたたか快適装備で宴会開始です。ちなみに着ていた服装の大まかなものは(これも別項で詳しく書くつもりですが)行動中は、ベースレイヤーはファイントラックのメッシュ、その上に汗を吸い乾かしてくれるパタゴニアのキャプリーン2。その上にアウトドアリサーチのMs フェロッシーフーディそして更に寒かった場合にノースフェイスの「スクープ ジャケット」、下半身はスキンズのタイツに登山パンツでした。そして、いざ本番!(僕にとってはくつろぐ時こそが勝負の時!いかに暖かく快適に気持ちよく酒を飲むか?を常に考えてザックにパッキングを繰り返しています)。なので、くつろぎ用に、ノースフェイスのバーサミッドジャケット(毛足が長くて暖かい)と更に下半身はモンベルのダウンパンツを持っていきました。明らかにオーバースペックで今思い返してみても「そりゃ重くてツライよな…」と思うのですが、いいんです。快適で「コレ着てふわわーーんと暖かくて酒飲んでたら気持ちいいだろうなぁ…」と考えるともう止まらなくなっちゃいます。

今回の上着も冷静に考えれば重いスクープ ジャケット(690gある)でなく、せっかく持っている(高かった…涙)レインテックス プラズマ (上着340g)にすれば事足りるし、何より雨の時にもゴアテックスで安心なのですが、「テント場でタバコとかライター…携帯電話などをポケットに突っ込んでおいてラクチン」や、「どっちかっていうとスクープジャケットの方が暖かい気がする(確かに生地が厚いし、スキーの時にも着ている位なので寒さにはスクープジャケットの方が全然イイ)」。という快適さ重視のコダワリどころが今まさに試されているのがこの宴会の瞬間な訳です。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
シン君は、日本酒のを熱燗にして極楽気分。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
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食事は、自炊、もちろんあったかいご飯もくつろぎ派の僕にとっては(登山部みんなだけど)最重要課題なのでコンロと鍋(今回はケトルにしました)そして尾西のご飯は必須。アツアツのお湯を注いで15分待つ間も冷めないように大事に(お湯がこぼれないように超気を使って)懐に忍ばせて保温&体温UPも忘れません。この日はカレー(服部校長のヤツ)と缶詰焼き鳥とツナコーンを湯煎し更に重い(笑)醤油とマヨネーズも大活躍しました。シン君の持って来てくれた「ししゃもの燻製」にマヨネーズをかけたらそりゃもう美味しいのなんのって…。

【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
お酒はヒュッテで生ビールを飲んだので、テントサイトでは、暖かいウィスキーのお湯割り(だからケトルにしました)。気温は0度、ちなみに持って行ったのはニッカのポケット瓶をガラスが重いので「おーいお茶」の一番小さなペットボトルに詰め替えて持って行きました。我ながら涙ぐましいほどの軽量化ですが…。

この日の涸沢は、雲も無く満天の星空でしみじみ、暖かく睡眠時間前夜一時間、涸沢まで17キロを歩いて疲れ果てた身体にアツアツチンチンのホットウィスキーが染み渡って行くのでありました。

ゲンキだったシン君もいつしかウトウトと居眠りを始めたのが7時、シン君を風邪引くからとテントに押し込み(彼は朝7時頃までこんこんと寝続けました)僕とよしむーさんも19:30に片づけをして暖かいテントと寝袋に入り込んだのでした。

ちなみに寝袋はモンベルの#1(1,050g)、それにポルカテックススリーピングバッグカバー(250g)寒くて眠れないというのはイヤなのでコレだけ暖かければ文句無いだろ!とこれも重量ボリューム度外視で持っている限りの暖かい寝袋をザックに押し込んでいたのでした。おかげで10月13日の涸沢で、朝方マイナス3度くらいでテントのフライシートに結露した水がパリパリと凍る中、

寒くもなーーんも無く、逆に暖かいウールの靴下を履いていたら夜中に暑くて裸足になってしまうくらい暖かかったのでした。ちなみに寝る時は上半身モンベルのウールのベースレイヤーとノースのフリース、下半身はモンベルのウールのタイツにモンベルのダウンパンツでした。(もうお分かりだと思いますが、モンベルのウールのベースレイヤー上下は宴会時と睡眠時用にだけ持参したものです、なんとか我慢もしくは流用すれば確実に荷物は減らせます、が、いいのです、暖かいのが好きなんです、寒いのはイヤなのです)

そして、夜があけました。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
フライシートは、夜露が凍ってシャリシャリでした。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14

自然に目覚めたのは朝5時、テントを開けると左斜め下のテント前でよしむーさんがくつろいで
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
おりました。よしむーさんは30分くらい前に起きたそうです。
さっそく、お湯を沸かしてコーヒーを飲みます、二日酔いでもなくさっぱりとした至福のひと時…。空も雲ひとつ無く最高の夜明けです。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
昨夜は、あまりの疲れと余裕の無さでじっくりと眺めることが出来なかった念願の「涸沢の紅葉」を始めて見れた気がしました。いや…綺麗。眼前にぶわーーーんと広がるカールと背後の穂高の山並みを前に、持っては行ったのですが、
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
行きの歩行中には余裕が無くてザックに押し込んでいたカメラ(軽さを最優先にイオスkiss+18-55のレンズ)を引っ張り出して撮影し(当然ですがこのカメラも止めておけば確実にあと500gは軽量化できます…がいいのです、カメラは必要なのです)
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
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【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
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【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14

朝ごはんは、これもケトルで沸かしたお湯とチキンラーメンというあったかぽかぽかな朝食です
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14

ご飯を食べたらのんびりまったり、寝袋にも一度入って持ってきた文庫本の小説を読んだり(分かってます重いです)携帯でかすかに届く電波を使ってメールを打ってみたり、ヒュッテに行ってアイスクリームを食べたり…。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
やだなぁ…とグズグズ言いながらテントを乾かし、折りたたみ、寝袋を収納し、食器を収納したりのんびりと撤収をしているとあっという間に11時になってしまいました。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
ああ…、この最高の景色でくつろぐ為にココに来たのにもうお終いか…。そして僕はまた昨日来た道を17キロこの重い荷物を背負って歩くのか…と途方も無い前途に打ちひしがれつつも、あまりの紅葉の見事さにため息をつきつつ涸沢を後にしたのでした。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
(↑僕のテントを張っていた地面まぁましなほうだと思う)

帰り道は

【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14

11:00 涸沢出発
14:30 横尾
15:30 徳沢
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14
16:45 明神
17:30 上高地ターミナル

と、行きとほとんど変わらない6時間30分の道中でした。行きは8時間かかったので1時間30分の短縮です。通常の山ですといくら僕らでも行きは8時間でしたら帰り(下山)は5時間くらいで劇的に早く帰れるのですが、今回の上高地→涸沢のルートでは、時間短縮できるのが涸沢→横尾の坂道だけが下り坂となり、横尾→上高地のルートは「ほぼ平地」の為時間短縮できるどころか前日の疲れもあり逆に時間が掛かっているのでは!?と思うほどでした。最後の上高地ターミナルに着く頃にはあたりは暗くなり、バスも出てしまい(タクシーだからいいんだけど)、明神辺りで足の裏がジンジンしてきて、沢渡に停めた車に着く頃にはもう一歩も歩くのヤダ!ってくらいでした。

着替えをし、沢渡から車でインターまでの間に見つけた美味しそうなお店「「レストランあんだんて」でエビフライ3本セットを頭からバリバリ頂きほっと一息入れて、交代で運転して浜松のマツヤマデザインに到着したのは 10月14日 23:57でした。往復の距離車で約600km。歩いた距離往復約34km。背負ったザックは14キロ。本当にツラク楽しい旅というか僕たちの冒険でした。
【登山】 涸沢 テント場 テント泊 上高地 2012.10.13-14


このブログは、いつも通常の僕のブログに比べて、あまりにも長く、意識的に使用した道具の名前や重さや時間、数字を記載しています。僕はこう思ってコレを書いています。いつか僕のような「体力は無いけれど…僕も涸沢に行けるかな…?」。「10月の紅葉の涸沢はどれくらい寒くて何を持って行ったらいいんだろう…?」。そして、「体力に自信はそんなに無いし…登山そのものより、キャンプやテントでのくつろぐひと時が大好きなんだ…」って人が、もし、3年後でも5年後でもいい、そんな方に見てもらえたら、何かの参考になるかもしれない…って。

もちろん、当然だけど山の気温や安全性は天候にも左右され、年毎の差もあります、選んだ道具も廃盤になったりマイナーチェンジやモデルチェンジを繰り返し、個人差もたくさんあると思います、そのまま参考になることは無いのは分かっています。もちろん、山や冒険は自己責任で行ってもらいたいですし、このブログを読んで行ったらひどい目にあった!なんて文句を言われても困ります。

でも、「テント旅 くつろぎ重点派」に近い方で、体力に自信がない、けど涸沢に行ってみたいな…紅葉見てみたい…って人がいたら、それはきっと涸沢に行く前の僕と同じです。そんな方がもし、偶然にグーグル検索をしてこの僕の書いた記事を読んでくれたら…。少しは

その人の役に立てるかもしれない…、きっとその人は僕と同じ気持ちを持つ「仲間」のような気がします。今回行けなかった登山部の仲間に、偶然この記事を読んだ仲間に、僕はエールを送りたいのです。少しだけ伝えたいのです。タイヘンだったけど楽しかったよ。行ってよかったよ!って…。

僕はきっといつか(今はキツかったからも一度いくのヤかなぁ…次は楽な山に登りたいなぁ…と考えていますが)僕はもう一度、涸沢に行くと思います。でも、きっと今回のような「どんな所かなぁワクワク」や「何もって行けばいいんだろうソワソワ」なんて気持ちにならない気がします。それは初めてじゃ無いからです。二度目三度目になれば、持って行く物のセレクトも、日程も体力の温存の計画ももっとラクにできると思うし(荷物が軽くなる気は全然しませんが(笑))こんなにワクワクして涸沢に登れるのは「じんせい」で一度きりだと思うのです。

だから

行きましょう!あの山へ!


きっとワクワクしてスッゴイ冒険ができると思います。

行ってみて楽しかったらぜひ感想を教えてください。

マツヤマより (テント旅 くつろぎ重点派)


涸沢ついた14 時01分
涸沢ついた14 時01分(2012-10-14 19:48)

16時00分乾杯
16時00分乾杯(2012-10-13 16:16)


この記事へのコメント
9月の連休に涸沢初チャレンジです。
装備から入る。→使いたいから山に行く。
まさしく同じ思いを持って涸沢に行かれたようで参考になりました。
待ちきれず装備をパッキングしましたが、食材抜きで10kgでした。何万もかけて軽量化しても宴会用飲料にてあっさりチャラにしてしまう方がこちらにもいらっしゃるようでうれしかったです。

ではでは
Posted by わたる at 2015年08月27日 19:57
わたるさん、コメントありがとうございます^^
買うとワクワクしちゃって行きたくなる→行く→また買いたくなる→また行く。とういう無限ループに陥いるのも非常に楽しいですよね。あれだけ軽くし、ザックのスペースを空けたのに、その貴重な空間に、なぜ重い宴会食料とかトランプとかを詰めてしまうのか…?もうそれは人間性というか哲学の領域に入ってしまう気がします。
よい山を!
Posted by マツヤママツヤマ at 2015年09月02日 10:46
丁寧な記録感謝いたします。
ためになりました。今年10月に挑戦してみようと思います。混みまくるらしいのでそれだけが心配です。
Posted by す at 2017年08月13日 15:02
す さん
コメントありがとうございます、参考になれば何よりです、気をつけて行って来て下さい^^
Posted by マツヤママツヤマ at 2017年08月21日 13:15
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