2013年07月02日
2013.06.21 北海道研修レポート (オオムラ)

4泊5日の北海道研修に行かせていただきました。
北海道から帰ってきてから1週間、ドキドキした気持ちが心の中で続いていました。
今回出会った、私よりもずっと長い時間を生き抜いてこられた人生の先輩たち。
その方々とご一緒させていただいたこと。お話できたこと。
壮大な景色。さまざまな、初めての経験。
本当に楽しくて、有難く、勉強になり、幸せな時間ばかりでした。
今回の研修で教えていただいたり体験したりした中で、自分の中に「自分の知らないこと、分かっていないこと」がモーレツに増え、それらを考え出すと、頭と心の中がめいっぱいになってパンクしてしまいそうなくらいです。
歴史のこと、北海道のこと、自然のこと、魚のこと…本当にたくさんの教えと興味を与えていただき、ただただ、感謝の気持ちでいっぱいです。
これから、それらのことを学んでいけるように、一生懸命動いていきたいと思っています。
本当に、濃密すぎる時間でした。
「理解するには、理解できるだけの経験値が必要」といわれます。
何年後先か、もしくは一生分からないこともあるかもしれませんが、
少しずつ、時間をかけて、頂いたものを消化できたらと思っています。
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■北海道の大自然、そのエネルギーに感動!
北海道へ行くのは、今回が初めてでした。
カラッとした、濃い空気
青の強い空
豊かに生い茂る緑、力強い山々
遠くに見えた美しい羊蹄山
いちいち驚いてしまう巨大な植物、多種多様な見たことのない虫たち
川の水面から湧き出す虫たち…
それは、私の思う「日本」とは全く異なる世界でした。
北海道では、5月まで雪が降っていたそうで、
そのような長く厳しい雪の季節に耐えて
ようやく今、いよいよ動きだす命の数々、そのエネルギーが
本当に眩しく感じられました。
「北海道は大地のエネルギーが強いと思うんだよね。
都会に生えてる植物は、ギリギリ生きてるって感じでしょ」
ガイドをしてくださった残間さんのお言葉です。
その言葉のイメージするものを、私がきちんと分かっているかは怪しいですが、
本当に、「北海道の自然」はとてもとても力強く、
そのエネルギーに満ちた自然に、圧倒されてしまいました。
数年前まで、
日本の多くの山の風景(杉の畑のようになった山)と
北海道のような自然を
そういった違いがあるということすら知らずにいた私が、
同じ日本という国の中で
こんなにも違う「自然」の姿を目の当たりにし
それが、何度見ても驚いてしまうほどの、衝撃でした。
また、「北海道のような森や川も、日本各地に少しずつ残っている」というお話を伺い、その事実がとても嬉しく
豊かな自然の希少さとそれが本来あるべき姿であるということ、一度壊したら、またとてつもない時間を掛けなければ再生できないものであるということ、そのようなことが感じられて、「この森を残していってほしい」と心から思いました。
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■フライフィッシングしなければ感じなかったこと、
見ることのなかった景色、生まれなかった出会い
初めての、自然渓流でのフライフィッシング。
そして、初めて、魚を釣った瞬間。
ヤッター!!と思わず叫んで、今まで、釣りの経験ゼロの私に、熱心に教えてくれた方たちや、「なんとか1本釣らせてあげたい」と言ってくれた方たちの顔が浮かび、泣きそうになってしまうくらいの感動の一瞬がありました。
私はまだ、「フライフィッシング」という世界の、1%にも満たない知識や技術に立ち向かっているところ。
そんな私が、本当に運よく魚を釣らせてもらえたのですが、そのおかげで、魚を釣り上げる感触や、自然の中の命と触れ合えた感動を体験することができました。
川で生きている魚が私のフライとつながり、糸の先で、動き回る。
小さな魚とは思えない、その凄まじいエネルギー。
私の手に伝わる激しい振動からは「命」が感じられました。
その感触を知れたこと、それが何につながるか?
それはまだ具体的には分からないのですが、地球という自然の中で生きている以上、その中で仕事をしていく以上、きっと必要な感覚なのではと感じています。
フライフィッシングをしなければ見ることのできなかった景色を見て、
交流することのなかっただろう方たちとのご縁を頂き、
北海道、この大地にいる「神様」のような存在が
未熟な私にたくさんのものを与えてくれたという思いがします。
(魚たち、私のところに来てくれてありがとう!)
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■美術館での「Life=Works=Projects」との出会い。
無謀な企画をやり遂げようとする情熱、ステップ、エネルギーに感激!
自由時間に急ぎ足で寄らせてもらった「札幌宮の森美術館」も、とても心に残っています。
常設の「Life=Works=Projects/クリストとジャンヌ=クロード」には感動してしまいました。彼らは布やロープを使って大規模なスケールの野外作品をつくるアーティスト。製作にかかる費用は全て彼ら自身が負担しているそうです。(野外作品をつくるためのスケッチを支援者が購入し、その売上金を、実際の製作費用にあてている)
支援者は、夢を買っているのかなと思います。自然界に作られる巨大な鮮やかな布(何ヶ月もかけて製作し、数週間で撤去されるのがほとんど)、それでお腹が満たされるわけではないけれど、その作品はきっと間違いなく「感動」を与えてくれる。
なぜ作るのか? の問いに、クリストは、ただ「美しいから」と答えたそうです。
意味なんて必要ない(実際には美しい作品だけど)、彼らの無謀にも思える企画、それをやり遂げようとする情熱・ステップ、1度だけなくこれまで多くの作品をやりとげ、そしてまた新たなものに取り組んでいるというエネルギー。それらを考えるだけで、胸の中に熱いものがこみ上げてきます。実現の場にいたら、どんなに感動的だろうと思います。
館長さんらしき女性の方が、丁寧に、楽しく、解説してくださいました。こんな独特な個性の作品を「常設展示」の対象とするなんて、この美術館もかなり変わっている、と思いつつ、興味深く見学させていただきました。
とても大きな勇気をもらえた気がします。また遊びに行き、あの女性とお話したい。私にとって心に残る出会いのひとつになりました。
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■様々な長い時間を生き抜かれてきた、人生の先輩たちのお言葉
今回の研修旅行では、たくさんの人生の先輩たちから
忘れたくない、奥深いお言葉を与えていただきました。
・観光しているだけでは、インターネットで見ているのと変わらない。
現地の人と交流しなくては、本当のところは分からない
・指導者が人々を導くためにはステップが大切。
(北海道へ訪れた会津藩のリーダーが、村をつくるために、まずは①山の頂上に神社をつくり、②そこまでの階段をつくり、③その階段横に戦死者のお墓をつくった、というお話から)
・自然界は謙虚に耳を傾ければ多くのことを語りかけてくれる。
・思想や価値観、なにもかもが多様。
謙虚さと寛容さ、そして自我を押し付けないことが必要。かといって自己主張も大切。
未熟な私に、そんな言葉を残していただいたこと、本当に有難いです。
理解がだいぶ足りていないと思いますし、それを自分のものにして活かせるか、ということについては、更にとても高いハードルを感じますが、これから、何かの際には思い出し、自分を戒めたり導いたりしてくれる言葉のように感じています。
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■キレイにまとめただけの言葉では、想いや考えは伝わらない
そして、「キレイごとに聞こえる。それじゃあ何も伝わらないよ」というお言葉を頂きました。
きれいにまとめた言葉をポンと放っていただけの私は、それを「伝えたい」という気持ちが確実に足りず、相手との関係性においても不誠実だったのでは、と気付きました。
うまく言葉にできなくても、まとまっていなくても、そもそも100%の力で一生懸命伝えたって、全ては伝わらないのだから、がんばって伝えようとしなくてどうする!という気付きを、与えていただきました。
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■何よりも心に残っているのは、素晴らしい方々との出会い
北海道研修の中で、何よりも一番心に残っているのは、初めての土地で出会うことのできた、あたたかくて優しい、そして「こんな大人になりたい」と思えるような素敵な方々と出会いです。
「楽しんでもらえるように」
「心地いい時間を過ごしてもらえるように」
「おいしいものを食べてもらえるように」
「釣りの中から学べることがあるように」
「釣り上げる喜びを感じてもらえるように」
たくさんの、あたたかい想いを頂きました。
頂いてばかりで申し訳なく、そして本当に有難かった、皆さまの気持ち。
本当に、かっこいい、素敵な、憧れてしまう人生の先輩たちでした。
またきっとお会いできると信じて、そのときに、もっとたくさんのお話ができるように、レベルアップしなくては!と思っています。
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たくさんの感動と刺激と学びを頂いた研修旅行。
これからがんばりたいこと、やりたいことがたくさん増えました。
あんなに、さまざまな、素敵な人たちに出会えるなんて、
人生にはどんな出会いがあるか分からない、と有難く思いました。
そしてその一度の出会いが、自分の人生を変えることもあるんだろうなと…
今回の北海道で出会った方たちとの数日間に、
そのような特別なものを、勝手ながら、感じています。
このような、とてつもなく贅沢で素晴らしい機会をくださったマツヤマさん
ご縁をつなげてくださったサトウさん
さまざまな教えをくださった残間さん
フライフィッシングの感動と楽しさを教えてくださった掘さん
カヌーで支笏湖へ、心地よく感動的な時間を与えてくれた栄花さん
あたたかな気持ちをたくさんたくさん与えてくださったGGアミーゴの皆さん
気さくに声をかけてくださる、あたたかくて面白すぎる原さん
今回の旅で大ファンになってしまった中山ご老公さま、
立ち振る舞いを大いに学び刺激を頂いたさげさかさん、湯川さん
いつも楽しい時間と面白い気付きと教えを与えてくださるゼキさん(素敵な写真たち、宝物になりました!)
同じものを見ても、ほとんどその見方や意見が違って、新たな視点を与えてくださるマサさん
遠くで近くでいつも見守ってくれる心の支えのようなタカノさん(一緒に旅ができて本当にうれしかったです!)
本当に、ありがとうございます。
人生の豊かさというのは
どんな人に出会えたか、ということなのかなあと、
素晴らしい人たちに囲まれている私は、とても幸せだなあと感じています。
ありがとうございました!
これからもよろしくお願いいたします!
Posted by マツヤマ at 12:44│Comments(0)
│2013.06 北海道研修ツアー
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